始まりという名の終わり

魔龍 銀が同名だけど同じ名前の主人公を困らせるサイト…の、はず? 最近は恭也を困らせてるなぁ……(ちょっw

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ソードダンサーⅡ 第二話

こっちはソードダンサーⅡの第二話。
内容は以下略(ぉ










ソードダンサーⅡ~THE ALTIMETE KNIGHT~
第二話『助けた少女』





KYOYA





ヒュンッ ヒュンッ

幾つもの森を越えて、幾つもの屋根を越える。

少女を抱えながらも俺は、真っ直ぐに家に向かうことはしなかった。

奴等は動き方から見て間違えなく組織立った動きをしている、

そういう奴等には極力自宅を知られないほうが良い。

その為に、俺はわざわざ遠回りをしていた。

養った身体能力おかげで俺は(軽いとはいえ)人を一人抱えて二つほど山を越えた。

その後、家に戻るとき念には念を入れて屋根を伝っているというわけだ。

あたりに気配を配りつつ、今だにずっと眠り(気絶、か?)し続けている少女に

負担をかけないように飛ぶ。

――――そろそろ帰るか。

そう思いながら、俺は今度は家を中心に円を狭めつつ描くように移動し始める。

そして、それからしばらく移動し――――

スッ

物音一つ立てず、俺は着地した。

それで、尚、あたりに気配を探り半径200メートル四方の気配を探る。

――――いない、か。



「ふう……」



そこまできて、ようやっと俺は一息吐いた。

しかし……



「この娘は一体……?」



オレンジ色の髪の毛に、小柄な体、年齢は14から16の間くらいである。

腕に抱えた少女を眺めていると、ふと疑問に思う。

この少女は、どこにもいそうな少女である。

魔力もそこそこで、おそらく極普通の少女であろう。

足はそれなりに速いようだからどちらかといえば戦士タイプなのかもしれない。

ランクは――――BのLV3位、だな。

――――だが、なぜこの少女が追われる?

俺は一瞬思考をめぐらせようとして――――



「恭ちゃん、その娘誰かな~?」



――――なぜか、背筋が凍る程の殺気を感じた。

むぅ……俺に笑顔でこれほどの冷や汗を掻かせるとは(汗)

成長したな――――



「美由希」

「うん♪で、誰かな~♪」



声は、歌い出しそうなほどに弾んでいるのだがみょ、妙な殺気が(汗)

まずい、殺られる……!?

いや、落ち着け、ここはギャグじゃないぞ。



「――――街の外で襲われているところを、助けたんだ」

「――――えっ?」



流石に想定外の言葉だったのだろう、美由希が僅かに動揺した声を上げる。

だが、今度は表情を引き締める。

それに伴い、俺も表情を一気に引き締めた。



「どういうこと?」

「説明は家に入ってからしよう、とりあえずこの娘を布団に寝かせる。美由希――――」

「うん、分かった布団を敷いてくるね」



俺の言葉を引き継ぐと、すぐに美由希は家に入って行った。

スッ……と、空を見上げる。

暗かった空は少しずつ明かりを灯していっていた。




















???





「う…ん……」



少しずつ、少しずつ意識が覚醒していく。

体はだるいし、骨がギシギシと痛い。

そのおかげで私の意識は一気に覚醒した。



「う…うぅ……」



少しだけうめき声を上げてしまう。

うう~、情けないです……

――――あれ?

ふと、気づくといつもの自分の洋室の部屋ではなく和室の部屋だ。

頭を僅かに傾げそうになり――――思い出す。

いきなり追われたこと――――お父さんに言われてこの圧縮ボールを持って逃げたこと……

そして、私を助けてくれた黒い服の男の人……



「ここ……は……?」



あの男の人が助けてくれたのだろうか?

――――もしかしたら、考えたくはないけど――――

そこまで考えたときだった。

スッ……と、襖が開く。

思わず、一瞬私は構えてしまった。

そして、そこから現れたのは――――



「目を覚ましたよう、だな」



昨日、私を庇ってくれた男の人でした。



















KYOYA





緋色の瞳が俺を見ていた。

俺は、その少女を改めてしげしげと眺める。

緋色の瞳、ふんわりとした肩くらいまでの髪の毛、小柄な体つき。

先日着ていた服は、かーさんが着替えさせていて、

今は青と白の縞模様の入った少しだけぶかぶかなパジャマ(かーさんの)を着ていた。

目をぱちくりとさせている少女に僅かに苦笑しつつ、俺は扉の向こうへ話しかける。



「フィリス先生、起きたみたいですよ」



少しだけ声の量を上げつつも、俺は居間に向かって話しかける。

僅か数寸の後、ぱたぱたとスリッパの音が慌しく聞こえた。

そして、扉の前に人の気配。

スーッという音と襖が開かれる。

現れたのは、銀色の髪を腰まで伸ばした、少女に見えるくらいの女性だった。

・・
ほぼ高町家主治医と化したフィリス=矢沢先生だ。



「あ、起きられたんですね。調子はどうですか?」



フィリス先生が少女に問いかける。

――――昨日、美由紀が見た限りでは特にといった外傷はなかったらしい。

だが、念の為にフィアッセに頼んで治癒魔術をかけてもらった。

そしてその後、朝の九時頃にフィリス先生に頼みこちらに来てもらったのだ。

ちなみに、現在時刻は10時頃だ。



「あ、はい、美春は大丈夫ですよ」



少女――――美春、というらしい――――は自分の胸の前に小さくガッツポーズを作った。

どうやら、元気であることをアピールしているらしい。

見た感じの通り、元気いっぱいの少女のようだ。

それはともかくとして。

ふむ、とりあえずここはフィリス先生に任せておこう。



「私は、フィリス=矢沢と言います、海鳴中央病院に勤務する医者です。

そちらの扉の方にいる方は――――」

「美春を昨日助けてくださった方ですね!ありがとうございます!え~と……」

「あ、ああ、俺は恭也――――高町恭也だ」



少女のパワフルさに少しだけ唖然としながらも俺は答えた。

彼女は、くりくりとした目を俺に向けると元気よく言葉を話す。



「美春は天枷美春って言います!高町さん、ありがとうございました!!」

「天枷……?」



ふと、フィリス先生が囁く様に言う。

それは、本当に小さな声で普通なら聞き逃してしまうくらいの声だった。

だが、俺はその言葉を聞き逃さなかった。



「お知り合いなんでしょうか?」

「はい、何度かこの街に来て機械工学と錬金術の演説をしたことがある方ですよ。

特に、ロボット工学についてかなりの権威を持っている方です」

「そうなんですよっ」



彼女は僅かに胸を張った。

それほどの人だったのか、彼女の父親は。

彼女は、父親の事を思い出しているのか少しだけ表情を緩めたが――――直ぐに、表情が変わった。



「そうですっ!高町さん、お父さんを助けてください!!」



天枷さんのその言葉に俺とフィリス先生は顔を合わせた。




















「――――なるほど」



俺は、フィリス先生と一緒に頷いた。

彼女の話を要約するとこういうことだ。

天枷さんの父親――――天枷教授は、ある資料を彼女に持たせたらしい。

その資料を持って、逃げるように彼女に言ったときに自宅に何者かが襲撃してきたらしい。

後は、わき目もふらず必死に走ってきた結果――――海鳴に着いた、ということだ。



「そして、あの時君を囲っていたのが……」

「多分、そうだと思います……」



天枷さんは、俺の言葉に僅かに俯きながら言葉を返す。

――――だが、今から助けに行っても既に手遅れだろう。

ならば――――あれを、使うか。



「……分かった、君の父親は必ず俺が助ける」

「本当ですか!?」



天枷さんの顔がパッと明るくなる。

俺は、苦笑しながらもきっちりと答えた。



「無論だ、俺達の剣は――――その為にあるのだから」



俺は、そう言うと携帯を取り出した。

携帯電話――――俺が持っているのは普通のとは違う、忍印のカスタム携帯だ。

電波の受信範囲もあがっているし、簡易の魔力炉心も入っているので反永続的に動く。

それはともかくとして、俺は携帯のボタンを押した。

――――トゥルルルル トゥルルルル ピッ



「知佳さんですか?」

『うん、どうしたのー?こんなに朝早く』



知佳さんの明るい声が聞こえる。

知佳さん――――仁村知佳さん。

            ・・・・
――――知佳さんには俺のサポートをしてもらっている。

このサポートにも意味があるのだが、それは後々話すとしよう。

――――まぁ、それはともかく。



「実は、ある事を調べて欲しいんです組織ぐるみだと思うので、観覧Lvは8まで許可します」

『――――LV8まで?そんなに凄い相手なの?』



本当にそこまで必要か、と聞かれれば首を捻るかもしれないが、

少なくともAクラスが子飼いにされている可能性のある組織だ。

かかわって来るのは少なくとも、SSSランクが関わる可能性がある。

                 ・・・・     ・・・・・・・
ちなみに、許可云々は俺がしなければ見れない、もしくは見てはいけない物である。

――――下手をすれば、彼女の命にもかかわる事になりかねないのだ。

だから、年上の人に対して失礼ではあるがこのような口調をしなくてはいけない。



「先日、襲ってきたのが大体Aランククラスでした。

騎士団の下級兵に匹敵する実力者を子飼いするからには、それ相応の組織だと思いますから」

『うん、分かったよ。期日は?』



知佳さんの言葉に、俺は一瞬だけ思考を巡らせ。



「――――できるだけ早くにお願いします、なるべくなら2・3日で」

『りょ~かいっ、まっかせておいてよ~♪』



弾むような声と共に知佳さんの声が聞こえた。

俺は、その様子にちょっとだけ苦笑する。



『そうだ、恭也君』

「はい?」

『一日でやったらご褒美を貰えないかな~?』

「ですが、無理は余り――――」



――――して欲しくないんですが、と続けようとして言葉を遮られる。

僅かに苦笑交じりの声で。



『大丈夫だよ、恭也君のためだもん。そ・れ・に、

最近お仕事もなかったから暇だったの、だから力試ししようと思って』



それに、と彼女は一回言葉を切る。

なんとなく、知佳さんが満面の笑みを浮かべているのが分かった。



『ご褒美があると、がんばろうって気がもっと増えるから、ね♪』




そうまで言われると、俺も否定できない。

――――そうだな、普段からお世話になっているんだしそれくらいならかまわないかな?



「分かりました、俺ができる限りのことで、なら」

『うん、うん♪それじゃあがんばって明日までには仕上げるからね♪』



先程よりも声を弾ませて、知佳さんは電話を切った。

俺は、その様子に幾分か苦笑を混じらせる。



「だ、そうです。組織の事は明日分かるでしょう、そうしたら仕掛けましょう」

「――――そう」



だが、返ってきた反応は俺の予測もしないものだった。

よくよく見てみれば、フィリス先生は僅かに頬を膨らませていた。

え、と……どうしたんだろうか?



「フィリス、先生?」

「……なんですか、恭也君?」



一瞬の間の後、にっこりとそれはもう本当に笑顔で言ってくれる。

――――フィ、フィリス先生……あたりの空気が帯電してます(汗)

な、何か俺はフィリス先生を怒らせることをしたのか!?



「――――すみません、何か、気に障るようなことをしましたか?」

「――――……はぁ……まぁ、恭也君ですから、ね」



一瞬、唖然とした表情を見せてフィリス先生はしぶしぶ苦笑した。

よくよく見てみれば、天枷さんも苦笑をしている。



「フィリスさん、恭也さんってもしかして……」

「ええ、ですから回りは本当に困っているんですよ」



いや、待て……



「あの、フィリス先生、天枷さん、それはどういう――――」

「美春です!」

「はっ?」



俺の言葉を遮って、天枷さんは頬を僅かに膨らませている。

奇しくも、それは先程のフィリス先生と似た表情をしていた。



「美春って呼んでください、私は名前で呼ばれる方が好きなんですよ~」



手を大仰に振って言う彼女に、俺は苦笑した。

フィリス先生のほうに顔を向けると彼女も苦笑を漏らしていた。

そして――――



「分かりました、では美春さん、と呼ばせてもらいます」

「呼び捨てでいいですよ、それに美春の方が年下じゃないですか~、敬語も要りませんよ~」



俺の口調に、不満の声が上がる。

――――なんだか、なのはの相手をしているみたいだな……

そんな風に思い、俺は苦笑すると僅かに口を開き。



「分かった、美春――――でいいな?」



ただ静かに、穏やかに彼女の名前を呼ぶ。



「――――は、はい、勿論ですよ!」



一瞬間があったものの、天枷――――美春は俺の言葉を受けて僅かに頬を染めて答える。

――――?



「美春……顔が赤いぞ、風邪か?」

「い、いえー!ぜんっぜん平気ですよっ!」

「……ふむ」



しかし、昨夜のこともある一応熱を測ったほうがいいか?

俺は、そう思い手を伸ばそうとし――――



「顔が赤いですね、美春さん。風邪ですか?」



――――て、フィリス先生に前を遮られた。

フィリス先生は、赤い顔をした美春の額に手を当てると、「大丈夫そうですね」、と言った。

医者のフィリス先生が言うんだ、ならば間違えなく大丈夫だろう。



「ともかく、今日は一日養成していた方が良さそうですね――――それと」



フィリス先生は、俺の方を一瞬見て、次に美春を見る。

その視線に僅かに含められてその意図に、俺は気付いた。

そのおかげか、フィリス先生の次の言葉を予測することが出来た。



「美春さん、圧縮ボールを渡していただけないでしょうか?」



フィリス先生は、その銀の髪の毛を僅かに揺らして言う。

圧縮ボール――――

この世界では、割とポピュラーな物で本来ありえないサイズの物を

その物自体を一切傷めずに圧縮することが出来る、魔術と科学の集大成の一つである。

属にそれを、錬金術というのだがこの錬金術が意外と厄介なのだ。

俺も、いくつもの錬金術の知識を師匠に習った。

そして、その中でも特に難解なのが‘錬成’だ。

特に、練成陣なしでやるのは至難の技である。

――――俺も、師匠にこれが出来るようになるまで何百回もさせられたなぁ……(遠い目)

それはともかく――――



「えっ……?」

「中のデータを調べてみないといけませんからね……大丈夫です、絶対的に信頼できる人ですから」



データ関係なら、月村か知佳さん辺りが妥当か……

だが、知佳さんはさっき仕事をお願いしたからな。

だとすれば、一番妥当なのは月村だな。

なるほど、確かに月村なら信頼という点では間違えなく大丈夫だろう。

悪戯はしても悪いことはしない奴だしな。



「えっと……」

「大丈夫よ、ね、恭也君」

「ええ、そうですね――――美春、大丈夫だ。あいつなら信頼できる」



俺とフィリス先生の言葉を受け、美春は一瞬考えるそぶりは見せたが――――



「よろしくお願いします」



そう言い、圧縮ボールをフィリス先生の手に渡した。




















俺とフィリス先生は、美春の部屋を一緒に出た。

美春は、暇ですよ~と、言いながら俺達と一緒に出ようとしたが……



「念の為に今日一日は安静です!」



との、医者のフィリス先生の言葉を受けたために渋々布団に戻った。

怪我もしていないのにそこまでなぜ気にするのかと俺も疑問に思っていたが――――

その答えは、直ぐに出た。

心労は以外にも肉体に大きく現れる、だとすれば極限状態の精神の中にいた彼女は

随分精神的に疲労が大きいのだろう。さすがはフィリス先生、

直ぐにそれを見抜いたのはさすがとしか言い様がない。



「それでは、恭也さんも無理はされないでくださいね?」

「大丈夫ですよ、師匠から徹底的に体の管理方法も習いましたから、

フィリス先生もご存知でしょう?」

           ・・・
「――――そうですね、あの方の弟子ですからね、恭也君は」



そう言い、フィリス先生は僅かに考えるそぶりを見せる。

俺の師匠――――漆黒の騎士という二つ名を持つ最強の戦士。

あの人だけは、今だに超えられる気がしない、余りにも遠い存在であり、

けして勝つことが出来ない一人だ。

俺の目標は、あの人のようになること――――守る為に力を使うことが出来ること。

師匠のすごい所は、ただ強いだけではない。

本当の意味で‘守る’という事を理解していることだ。

そして、俺はあの人に守るということ教えられた。

師であり、目標であり、兄であり、第二の父のような人だ。



「ええ、ですから大丈夫です」

「そうですね……でも、たまには来てくださいね?」

「――――分かりました」



頑なに言い続けるフィリス先生に俺は僅かに苦笑を交えながら言葉を返した。

その様子に満足したのだろうか、フィリス先生はふっと、微笑む。



「それでは、私は仕事があるので帰りますね」

「はい、朝早くからすみません。それと、ありがとうございました」



俺は、ぺこりと軽く頭を下げる。

フィリス先生は、俺の様子にふふっと笑みを浮かべる。

僅かにいやな予感――――



「そう、思うんでしたら、きちんと病院に来てくださいね?」

「――――はい」



今度の言葉には逆らうことなく――――否――――逆らえるはずもなく、俺は頷いた。





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  1. 2006/09/08(金) 01:16:28|
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魔龍 銀

Author:魔龍 銀
とりあえずいつもボコられている。
けどすぐに復活する、流れのSS作家(笑)
カードゲームとか大好き。
同じ名前の主人公が居るけど作者とは別人。

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