始まりという名の終わり

魔龍 銀が同名だけど同じ名前の主人公を困らせるサイト…の、はず? 最近は恭也を困らせてるなぁ……(ちょっw

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魔法騎士高町恭也~リリカル~ 第四話-2


闇―――― 一寸先も見えないほどの、深淵。

瞳を凝らしてみるが、俺の目に届くのは闇ばかりだ。

原初の時より、人にとって闇とは恐怖の対象だった。

ならばこれは、一体何の恐怖なのだろうか?

手を伸ばすが、そこには何かが触れる感覚もなく、足場すら怪しいこの状況では落ちているのか、立っているのかすらも分からない。

ともすれば、自分という存在すら希薄になりそうだ。



「迂闊、だったな」



俺――――高町恭也は先程の事を頭の中で思い出し、舌打ちした。

先程の――――バリアブレイクとはやてに触れようとすることすら、今回の事を仕掛けた存在にとっては予定調和だったのだろう。 故に、このような罠に嵌ってしまった。

どうやら、ただジュエルシードを回収すれば終わり、等という甘いことではなさそうだ。



「ともかく、早く抜けなければ」



今だに、体の回りには魔力が張り巡らされている。

俺は魔力に更に力を込めると、魔力を張り巡らしている濃度を上げる。

そのことで魔力の濃度が上がり、僅かに体に燐光が発せられ、少し先を視認出来るようになる、が――――どうも、足場にあたる場所が見当たらない。 だが、浮いているのかと思えば足には何かしらを踏んでいる感触がある。

疑問は残るが、ともかく動いてみるか?

このままで居れば、事態は全く動かない。 俺の知り合いのマジックナイトが居るのならともかく、普通の人間ではこの病院に入った途端眠り込んでしまう。



「動くか……」



あえて口に出して、俺は動き始める。

ともかく、何かしら事態を動かさなければ。

そこまで考えた時だった――――



『――――や』



何か、声のようなものが聞こえた。

小さい声だが、語りかけるようなこの声は念話に近い。

俺は、その聞こえてくる小さな声のようなものに意識を向ける。




『――――恭、也。 高町恭也』



っ! 俺を呼んでいる!?

小さいが、はっきりと俺の頭の中にその声は伝わってきた。

だが俺は、この声の主の声に聞き覚えは無い。



『何者だ?』

『私のことはどうでもいい、だが我が主――――八神はやてに危機が迫っている』

「何!?」



思わず声に出す。

刹那、伝わってくる小さな魔力。



『この空間は魔力が膨大だ。 故に、普段は眠るしかない私が一時的に起きられた。 頼む、高町恭也――――我が主を……』

「くっ……!」



徐々に弱くなるその魔力に、俺は焦りながらも即座にそちらに向かう。

念話が切れてから数秒で、魔力の波動も途切れたが大体の位置と場所は把握できている!

こういうときに、自分の空間把握能力・知覚領域の高さが役に立つ!

走り始めてから、数分で俺はその場所を見つけた。



「はやてっ!!」



瞳を閉じているはやては、うっすら光る燐光の中で眠っていた。

静かに、深く――――どれくらいの深さかは断定できないが、おそらく単純な呼びかけ等では起きないだろう……

どうする?



「くっ……どうすれば……?」



おそらく、この空間ははやてを中心にジュエルシードで構築されたのだろう。

――――いや、待てよ? はやてを中心に、ジュエルシードで構築された?

ふと、何か違和感を感じる、なんだこれは……?

ジュエルシードによって? いや、それはおかしいジュエルシードには制御システムのようなものはあるが、意思は無い。 それは、前回のケルベロスもどきとの戦いの時に確信している。

しかし、はやては完全に眠っている。 おそらく、この空間ははやての心の中に近いのだろう、その心の中のはやてすら眠っているのだ。 これではジュエルシードに意思が伝わらない。 この、眠り自体がはやての意思ではない限り……だが、それは先程の少女の言葉から無いであろう。

‘何かの意思に反応’し、その意思を力として具現化させるのだ。

――――‘何かの意……思’?



「そうか!」



引っ掛かっていたことを理解する。

先程の少女が何かするにしても、彼女の意思が伝わらなければいけないが、その少女は今この場には居ない。 ならば、この空間を作り出している何かがここに入るはず!!

そしてそれは――――



「この近くに居る筈だ……」



なぜなら、はやてを中心に膨大な魔力が溢れているのは確かだ。 近くに来るまでは、あまりにも膨大で理解が出来なかったが、傍に居れば魔力の濃度の違いは分かる。

――――どこだ……どこに居る……?

俺は瞳を瞑り、辺り一体の気配を探る。

この空間に対して、違和感が無いかを逐一調べる。

――――ッ!!



「そこかッ!!!」



抜き放った俺の小太刀が自然と魔力を帯びる。

俺は、ブラックナイツと出逢うまで魔法は一つしか使えなかった、それが自らの純魔力を物理・魔力の攻撃として変換させ武器に乗せるこの魔法剣!!



「ハァァァァァァ!!!」



だが、この膨大な魔力溢れるこの空間でそれをすればその力は何十倍にも膨れ上がる!

魔力の乗せた小太刀は、莫大な破壊力を伴って、足場の一部に当たる部部にぶつかる。

刹那――――機械のような物が現れ、爆散した。



ズドォォォォォォォン!!!



破壊されたその機械のようなものが、完全に消滅した時。



「う……うぅん……」



うっすらと光に包まれていたはやての声が聞こえた。
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  1. 2007/06/06(水) 21:44:23|
  2. 魔法騎士高町恭也~リリカル~
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コメント

毎回楽しく読ませてもらってます

魔法騎士高町恭也10話読ませてもらいました、恭也が謎の声?(想像はつくけど(ぉぃ)に導かれて行くとそこにははやてが・・・続きが気になる展開ですね。
それでわ次回作も期待しています(偉そうだな(ぉぃ
  1. 2007/06/07(木) 06:13:05 |
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  3. クローバーハート #-
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魔龍 銀

Author:魔龍 銀
とりあえずいつもボコられている。
けどすぐに復活する、流れのSS作家(笑)
カードゲームとか大好き。
同じ名前の主人公が居るけど作者とは別人。

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