始まりという名の終わり

魔龍 銀が同名だけど同じ名前の主人公を困らせるサイト…の、はず? 最近は恭也を困らせてるなぁ……(ちょっw

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ソードダンサーⅢ 短編物(注意)

本日上げるのはソードダンサー……その第三部と第二部の大切な基点となった話である。
ソードダンサーⅢの主人公である漆黒の騎士はやはり強い、て言うか強くないと困りますが。
元々のコンセプトが全てのキャラクターを救える主人公だったので、半端じゃない強さを持ってもらっているためです。

彼の設定に関しては見たいという人が居たら書いてみよう…
聖剣舞士~ソードダンサー~
Another Episode
『出会い――――師弟』





KYOYA



「はぁぁぁぁぁぁっ!!」



俺は、裂帛の気合と共に剣を振るった。

早く、速く、疾く――――!!

風を裂く、大気を切り裂く!!

イメージするのは最強の背中、自らが憧れた最強の男。

――――その名を、高町士郎……俺の、父。



「はぁ……っ……!」



届かない、見えない……分からないっ……!

その背中は遠く、自らの身を裂くほどの修行を積んでも遠い……

――――それでも……っ



「はぁ……ふぅ……ぐぅ……!」



ぽたりぽたりと手から赤い雫が流れ落ちる。

――――また、手の皮が破けたか……

膝が震える、腕が上がらない、剣を……父の形見の八景を支えにしてようやっと立っていられるくらいだ。

それ、でも……俺は、続けなければいけない。

家族を守るために――――父の変わりに家族を守る為に……!


「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!」



俺は、力が入らない腕に無理やり活を入れると立ち上がる、が――――

グラリ……

次の瞬間、体から一切の力が抜ける。

――――ぐっ……仕方がない、五分だけ休憩しよう……

そう思ったとき……



ガサリッ



僅かに神社の草むらから音がする。

それと同時に感じる強大な邪気。



「なっ……!?」

「ほう……人間の子供か……」



現れたのは魔族だった。

しかも、半端ではなく強いと分かる位の――――



「それなりの意思を持つ人間がいるから来てみれば、既に疲弊しきっているようだな……つまらん」



そう言うが言葉とは裏腹に楽しそうに魔族は、くくっ……と、笑う。

――――逃げ、なれければ……



「小僧、逃げようとしても無駄だぞ。我と貴様では元から力に開きがあるが貴様はそれに加えて疲労している。無駄な抵抗はやめるんだな」

「くっ……!」



俺にできるのは……せいぜい呻き声を上げることだった。

漠然と分かる……俺は、ここで死ぬしかない、と。

――――くそ……俺は、俺はなにも出来ずに死ぬのか……!

家族も守れず、ただ情けなくこんなところで……!

涙が出そうになった、悔しさで、やるせなさで。



「くくく……感じるぞ、貴様の苦渋を――――貴様の絶望を……実に、心地よい」



魔族は静かに力を溜め始める。

今の俺では、絶対に防げないほどの力を……



「では、さようならだ」



魔族の腕の中にある力は、俺に向けられている。

そして、その力は無慈悲に俺に放たれた。



「くそぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!」



悔しさの余り、俺の口からは罵りが出る。

それは、自分に向けられたものだった。

――――愚かな、本当に愚かな自分に対して……

だが、奇跡とは本当にあるらしい……



「クトゥグァ!!」


その声と共に、強烈な閃光が放たれた。

閃光は、魔族が放った光弾に当たり相殺した。



「や、大丈夫かい?」



そこにいたのは、漆黒を纏った俺よりも少し年上くらいの少年だった。

だが、纏う雰囲気はけして子供のものではないような気がした……

右手には、自動式拳銃(オートマティック・ガン)を構え、左の肩には小さな女の子が乗っていた。



「ふむ、そのような小物に我等がわざわざ出張るか?」

「そう言うな――――俺達がやってるのは人助けなんだから、第一見捨てるなんて出来るわけないじゃないか」

「相も変わらず、汝は甘いな」



そう言いながら男の方が肩に乗っている少女の言葉に答える。

ただ、俺と魔族は目の前にいる突然の闖入者に驚かされてばかりだった。

だが、言い合いをしている男と少女に魔族は眉を吊り上げた。



「……貴様等、我を無視しているとは余裕だな」

「――――ん?まだいたのか」



男は、そういうと魔族のほうに向いた。

魔族は、その様子に顔を更にしかめる。



「いい度胸だ……」

「愚かな、せっかく見逃してやろうというのにわざわざ命を不意にするのか?」

「なん、だと……!」



少女の言葉に、魔族は顔を怒らせた。

男は、手を振るうと一瞬でその体から紙が散らばっていく。

その紙は、空を舞いやがて一箇所に集まると少女の形を取った。



「アル、後ろの彼を癒してやってくれ。俺は、あいつの相手をする」

「了解だ」



手短に話をし終えると、少女の方が俺に近寄ってくる。

男は、そのまま両方の手に何かを出現させる。

――――あれは、小太、刀?

それも、二本……それは、即ち……



「小太刀の二刀流……?」



まさか、家の流派以外にも存在するなんて。



「大丈夫か?汝、怪我は?」

「え……はい、大丈夫です」

「どれ、見せてみよ」



そういう少女に俺は僅かに体を上げた。

くっ……少しは動くようになったか。



「それよりも――――あの人は、大丈夫なんですか?」

「汝如きが我が主(マスター)を心配せずとも良い。第一、あの程度のやつに負けるはずがなかろう」




















?????





「貴様……!我を侮辱したこと後悔させてやろう!!」

「お前如きが俺を後悔させられるかな?」



そう言いながら、俺は両手に顕現させた八景と鋼竜を背中と腰にさす。

挿した瞬間から既に抜刀の構えに入り俺は魔族を静かな瞳で見る。

明鏡止水――――流れる水が如き。



「死ぬが良い!!」


魔族の放った炎の塊を、俺は――――



「ふぅぅぅ……!」


短く息を吐き、俺は八景を抜刀し炎の塊を真一文字に切り裂く!

刃に現れるのは、黄金に輝く魔力と気――――

俺は、その瞬間に脚に力を入れ肩から鋼竜を抜き放ち敵を切り裂く!!

奴の目からは俺は消えたように見えただろう、なんせ奴が気づいたときには……

俺は既に、四撃目を放ち終えていたのだから。



小太刀二刀御神流 奥義之六 薙旋・改


本来の薙旋は、抜刀からの初撃・二撃目を放った後すれ違いざまに三撃目を加えそして、完全に見失った後四撃目を放つ技だ。

こんな雑魚相手に使うまでもなかったが、せめてもの手向けにこの技をくれてやろう、そう思っただけだった。




「ばか……な……消え…る…ぅ…?!我…がぁ……たか…が……ぁ…人間にぃ……!?」

「せめてもの情けだ、死ぬ前に俺の名を教えてやるよ」

「人……間……!」



俺は、静かにささやくと。

力を失っている魔族を一瞥する。



「俺の名前は魔龍 銀……漆黒の騎士とも呼ばれるな」
「なっ……」



魔族が絶句する。

――――どうやら、俺の二つ名は有名なようだ。

魔を狩る者として、魔を断つ者として。

そして何よりも、守るべき者として――――



「魔の……断…罪――――者ッ!
漆…黒の……守り――――ビトォォォォォッ!」




そういう風に知られていたのか――――だが、まぁ良い。



「消え去るが良い、魔なる者よ!」



その言葉を最後に、邪悪な力を持った魔族はその存在の如く闇に消えていった。





















KYOYA




「ほれ、問題なかろう?」



余裕の表情で言う少女――――

だが、俺はそれほど楽観できなかった。

強い――――

そう、俺が思ったのはそんな陳腐なことだった。

ただ強いだけではない、その強さは一種圧倒されるものだった。

心も、体も、何もかもがその存在を究極に魅せる。

‘最’も‘強’い――――最強の名を連ねるのに相応しい‘強さ’だった。



「我が主、 漆黒の騎士(ナイト・オブ・ダークネス)が簡単に敗れるわけあるまい」

「漆黒の騎士――――!?」



それは、ここ最近噂で聞く名前だった。

曰く――――魔族を屠り、魔を断ちながら戦っている。

曰く――――守る事に関してはどのような者をも凌駕する。

曰く――――強大な巨人を操る、と。

だが、その噂の中でただ一つ共通していることがあるそれは必ず守る為に戦う事、魔を断つという事。

俺にとっても、それは憧れであった。



「む、どうやらこちらに来たようだな」

「ん?アル、彼の方はどうだ?」

「大事無い、もう直ぐ動けるようになるな」



少女は、少年に――――漆黒の騎士にそう答えると、苦笑を漏らした。

漆黒の騎士もその言葉に答える。



「そうか……君、無事で良かったよ」

「いえ――――助けていただいてありがとうございます」



俺は、深々と頭を下げる、この人がいなければ俺は今頃死んでいた。

――――俺は、この人がこなければ父さんとの約束を守ることが出来なかった。

そう考えると、感謝しても感謝しきれない。

俺の言葉を受けると、漆黒の騎士は照れたように頭を掻いた。



「――――いや、当たり前のことをしただけだよ、君の父親もそうだっただろう?」

「なっ――――!?」



この人……父さんを知っているのか――――?



「君は覚えていないかもしれないけどね……恭也君」

「俺の事も……?!あなたは……?」



俺は、思わず目をしばたたかせる。

この人は一体……?



「――――エヴァーシティの折原って言えば分かる、かな?」

「折原……さん?――――あ」



思い出した――――折原、といえば……



「あの時の……」

「思い出してくれたみたいだね、しかしあの時は中々面白かったぞ?」

「お、お恥ずかしい限りで……」



エヴァーシティ首都‘永遠(とわ)’。

そこの一角に住むのが、折原さんだった。

行き倒れていた俺と父さんを親切にも助けてくれた人達だ。

――――まさか、この人があの(・・)有名な漆黒の騎士だとは……!?



「こっちに寄ったのはある街で士郎さんが亡くなったと聞いてな……いや、すまない君の前で言うことではないな……」

「――――いえ、ではお墓参りに来て頂いたのですか……わざわざすみません」

「いや、そっちは二つ目の理由だ。一番は……」



そういって、漆黒の瞳が俺を見た。

心の底まで見抜かれそうなその瞳に俺は、一瞬怯む。

漆黒の瞳の中には、それを上回る究極までの光が宿っていた。



「君達の事が気にかかって、ね。以前見たときから気になっていたんだ、何かの拍子に無理をするんじゃないかな、と」

「っ!?」



この人は、どこまで……?

思わず、凝視してしまうが彼は気にかけた風もなくに言い切った。

彼は、苦笑をすると俺のそばにある剣を見た。

闇の中にあって、尚昏いが力強い光を放つ八景を――――



「汝は気にかけすぎなのだ、少しは楽に生きてはどうだ?」

「ふっ……性分なんで、な。分かっているだろう、アル?」



そこまで口を挟まなかった少女が、彼――――折原さんに話しかける。

折原さんは、その少女に先程と同じように苦笑で返す。

少女は、その様子を見てふんっ……と、鼻を鳴らすとそっぽを向いた。

心なしか、顔が赤い気がする。



「……でも、この様子だと来たのは正解だったみたいだな」



その言葉に、俺は僅かに顔を俯かせた。

情けないことに、折原さんの言うとおりだった。

――――俺は、確かに体を壊す直前まで鍛錬を繰り返していた。

父さんに速球に追いつくために家族を――――大切なものを守りきれるようになるために。



「随分と無理をしたみたいだね、恭也君?」



彼の声には、僅かな怒りがあった。

俺には、その言葉を言い返すことができるわけがなかった。

実際に、あの魔族にだって、戦わず逃げる位のことは出来た。

――――だが



「無理をして、死んでしまったら何の意味もない、分かっているんだろう――――恭也君」

「それ、は――――」

「力ってのは簡単につけられるものじゃない。今の君はただ自分の寿命を無闇に縮めているだけだ」



目の前にいる彼は、自分よりも圧倒的に強い力を持っている。

羨ましくもあり、妬ましくもあった。



「ですが!俺には、力をつける理由があるんですっ!!」

「それが愚かだといっておるのだ!このうつけが!汝は一人か!?」



――――っ!?

俺は一瞬言葉に詰まる。



「汝は一人で戦い抜くつもりか!?この大うつけが!汝のそばに汝と共に戦ってくれる者達もおろう?なぜ、そ奴等に頼らん!?」

「――――それ、は」



考えてもいなかった。

俺は、道場で見つけたあの手紙を見てから自分が守ることしか考えていなかった。

――――守る為に、俺ががんばらなくてはいけない(・・・・・・・・・・・・・・)と考えていた。



「汝が(・)守りたいと思っているように、汝を(・)守りたいと思っている者もおるのだ、それを忘れてはいかん」

「――――」

「――――アル」



静かに、彼女を嗜める黒き騎士。

だが――――

言い返せない、言い返せるわけがない。

窘められて、少女は一呼吸を置くと俺に僅かに微笑みかけてから言葉を締めくくる。

僅かに――――心臓が高鳴った。



「汝は、一人ではないのだからな。それに――――」

「そう言う事だ、困れば頼ればいいんだよ――――人に、ね。だから、ほら――――」



そういって、折原さんは俺に手を伸ばす。

俺は、その手を取り立ち上がらせてもらった。



「――――君の力になれる奴がここにいるんだから」



それが、俺の師匠たる漆黒の騎士(ナイト・オブ・ダークネス)‘魔龍 銀’とその魔道書にして仲間(パートナー)のアル・アジフとの出会いだった。
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  1. 2006/09/05(火) 01:07:05|
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魔龍 銀

Author:魔龍 銀
とりあえずいつもボコられている。
けどすぐに復活する、流れのSS作家(笑)
カードゲームとか大好き。
同じ名前の主人公が居るけど作者とは別人。

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