始まりという名の終わり

魔龍 銀が同名だけど同じ名前の主人公を困らせるサイト…の、はず? 最近は恭也を困らせてるなぁ……(ちょっw

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とらいあんぐるSHUFFLE!~お姫様と恭也君のLove Love Fantasy~ 第二話


:(ソードダンサーⅡ(とらハ3)×SHUFFLE!)
オリジナル設定(ソードダンサー)注意です。 オリキャラは主人公核では出ません。(というか出てくるのか?)





今日ある授業が全て終わり、時刻は夕方の3時を回った。

ホームルームも終わり、俺は首を軽く回しながらのんびりと立ち上がった。

真弓なんかは学校が終わったのがよっぽど嬉しかったのだろう。 即座に立ち上がるとすぐに出て行ってしまった。

俺は大体毎日帰るときに、一緒に帰る楓の傍によって行った。

楓も支度を終えたのか俺の方を見ると微笑みかけてきた。



「楓、今日はどうする?」

「あ、すみません……今日は拠りたい所があるので……」



微笑みかけてきたのとは一転、申し訳なさそうな顔になる。

――――正直、俺は少し嬉しかった、楓が自分の為に時間を使ってくれることを、だから俺は僅かに苦笑をしながら楓の言葉に答える。



「いや、構わない。 たまにはゆっくりとしてくれ」

「は、はい……」

「それじゃあ、また後でな」



これ以上いると、楓が予定を変更してまで俺と一緒に帰ると言い出しかねないため、俺は鞄を取ると教室をゆったりとした歩調で出て行った。














「土見」



帰り際、俺は昇降口を降りようとしたところで唐突に声をかけられた。

振り向いてみると、そこに居たのは俺のクラスの担任の教師である紅薔薇撫子さんだった。

撫子先生は、俺の傍に来ると何故か複雑そうな表情を見せた。



「土見、少し時間、いいか?」

「……? 何かご用ですか?」



撫子先生は、俺の言葉に先程と同じように複雑な表情を見せながらもコクリと頷いた。

――――ん? 何か違和感があるな……?

……ふむ。 まぁ、予定なんてないし、な。



「問題は、ありませんが」

「では、来てもらえるか? 少し、聞きたいことがあってな」



俺は、その言葉に頷くと、撫子先生の後ろを着いて行く。

――――この方向は、剣道場か? たしか、今日は部活動はやっていなかった筈。 と、言うことは人には聞かれたくない話、と言うことか?

そして、その予測どおり着いた先は剣道場だった。

実は、俺は撫子先生――――いや、この場だと撫子さんの方がいいか――――と、わりと仲が良い。

……と、言うか、だ。 以前まぁ、いろいろあってその時からわりと仲が良い。

だから――――



「それで、何か御用ですか? 撫子さん」



――――学校関係外ではこう呼んでいた。

撫子さんは、振り向くと先程とは変わって今度は不機嫌そうな表情をしていた。

そうか、違和感の正体はこれか。 考えてみれば、複雑そうな表情の中には明らかに不機嫌さが紛れていたのだ。



「恭也。 少し聞きたいんだが、お前、多種族に知り合いが居るか?」

「知り合い……ですか?」



多種族……神族と魔族に、と、言うことか。

俺は、生まれてこの方からの記憶を探っていく、と、一つ……いや、二つ思い当たった。

いくら子供のころとはいえ、精神的には明らかに成人している俺だ、思い当たってしまった。

十年前、だったか? 確か、その時に二人程と出会っている、が。



「思い当たることはありますが……どうしてです?」

「――――あるのか」



不機嫌さは先程よりも増していた。

――――? だが、素直に言って俺にはどうして不機嫌になるのかが理解出来ていなかった。

俺の様子を見て取ったのだろうか、思わずと言った様子で溜め息を吐いていた。



「相変わらず、か」



――――なんでだろうか、俺は以前にもこんな様子を見た覚えがあった。

しかし、その記憶が戻ってくる前に、撫子さんが話しを続けた。



「そうか……まぁ、アレだ。 明日は大変になるだろうが……一応、不本意だが乗り切れるよう応援しておく」

「――――不吉なことを言いますね。 明日、何かあるんですか?」

「……まぁ、頑張れ」



それじゃあな、と一言だけ言って撫子さんは去ってしまった。

しばらく考えていたが、俺の中に答えが生まれる筈もない。

唯一の手がかりは、撫子さんが言っていた‘昔に会った多種族の人間’だが……あの時俺は、下の名しか名乗っていなかったし、少し遊んだだけだ。 相手にとってもそこまで、印象深いことではないだろう。 しばし、そうやって悩むが答えが出るはずもなく……



(まぁ、考えても無駄、か。 どうせ翌日には分かることだし、な)



――――残された俺は、首をかしげながらも商店街の方へと向かっていく為、下駄箱のあるところまで歩き始めた。














商店街に着くと、俺は真っ先にスーパーへと向かった。 小腹がすいたのと今日を含めて少し食料の備蓄を増やしておこうと言う考えが出来たからだ。

多分何もしなくても、楓がやるのだろうが、色々と世話になっている手前、これくらいはやっておきたい。

俺は、食料品置き場を順次見ていく。

いくつかは自分が直ぐに食べるためのパンの類だが、他のものは楓が直ぐに使えるようにする為の食材だ。

食料品を眺めて、極力良い物を選びながら歩いていると、正面に真っ赤な髪の毛の少女が居た。 耳の形から、神族だとわかる。

どうやら、二つのパックと睨めっこしているらしい。

俺は、邪魔しないように肉を自分も選んでいこうとして――――



「あ、ねえねえ、どっちを買ったほうがいいと思う?」



唐突にフランクな声をかけられた。

振り向くと、先程の神族の少女が俺に話しかけてきて居た。

少女は、指を指し二つの牛肉のパックを示した。



「一応、この二つのどっちかまでは絞り込んだんだけど……」



俺も、その二つのパックに視線をやる。 二つのパックは中型のパックと大型のパックだった。

値段的には大パックが特価でかなりいい値段になっていた。

値段との兼ね合いでいけば、明らかに大パックだが、量と値段を見て二つを全部食べきるのであれば明らかに中パック二つの方がお得だ。 これは、食べる人間……と、言うか一家によって買うものが変わるのだろう。

おそらくだが、そこを彼女も悩んでいるのだろう。



「ふむ……」

「家にはよく食べるお方が一人いらっしゃるので、こっちの中パックを二つでいくか、それとも大きいのを一つでいくか……悩みモード全開中~」

「あ、ああ……なるほど」



忍のようなテンションに押されて、俺は思わず答える。

しかし、どこか彼女には懐かしさを覚えた。 それ故だろう、自然な受け応えができていたのは。

少女は、俺の方を見つめなおすとぐいっと顔を近づけた。



「ねえ、どっちがいいかなっ!?」

「あ、ああ、そうだな……」



俺は、自分の立場に置き換えて考える。

普通なら、大パック一つで良いだろう。 だが、彼女の様子を見る限り大パック一つでは足りないのだろう。 それを計算すると、少なくとも男が2以上いるのか、もしくは……いや、待て、確か一人たくさん食べる人がいるといっていたか?
一人、と言うことは、その人が俺並み(昼食に仮に学食で、ラーメン・丼物・カレーは普通に食べる)くらい食べるとしよう。 それだけで、本来なら三人前だ。 パックを見る限り大の肉が5枚ある。 仮に、母・父・彼女・妹(弟?)と、いてもそれでは足りない。
とどのつまりこれは。



「俺は――――中パック2つの方が良いと思います、けど」



俺はそう答える。

具体的には、と、言い切れないが多分これで正しいだろう。

俺のその言葉に、彼女はパッと花のような笑顔を見せた。



「あ! やっぱり? よ~し! このパックを二つでいっちゃおうっと!」



そう言うと、中パックを二つ籠の中に放り込んだ。

選び方も慣れて居たようで、きちんと良い物を籠の中に入れていた。

俺はこの年齢でこれだけ出来る彼女に対して素直に感心した。

彼女は、俺の方を振り向くとにっこりと笑いかけながら言った。



「どうもありがとう!」

「いえ、構いませんよ」



その笑顔に、僅かに苦笑をしながら返す。

少しだけ本音を洩らすと、こういう時間も悪くなかったからだ。

俺の受け応えを聞き、彼女は少しだけ表情を曇らせながら言う。



「折角逢えたのに、これから駅の薬局でトイレットペーパーのタイムサービスなの」

「? あ、ああ、そうなの、か?」



違和感――――そう、この会話に俺は、不思議と違和感を覚えた。

折角逢えたのに――――か?

これではまるで、俺と過去に逢った事があるように聞こえる。 しかも、態々逢いに着たかのように。

この場合、もし今の助けの礼をする、とかの意味で言えば「折角助けてもらったのに」が、正しいだろう。

それ故の違和感。

そして、その違和感は――――



「それじゃあ、またね、恭也くん♪」



――――その一言で、完全な物となった。



「なっ?」



一瞬の動揺、それを狙ったのではないだろうが、彼女はスーパーの中を駆けていってしまった……

驚愕の理由、それは至極簡単で単純明快。

――――なぜ……俺の名前を知っているんだ?











帰り道、ある程度の食材を買った俺は家路についていた。

帰る道すがら、考えているのは撫子さんとスーパーであった赤い髪の少女のことだ。

一瞬考えたのは、撫子さんが言って居たこと→実は少女と関係がある、だが、常識的に考えてそれはあり得ないだろう。

昨今、特にこの街、光陽という街では多種族の受け入れの最も多いところである。

それに、KKKの事もあり俺の事を知って居たのかもしれない。(嫌な事ではあるが、某事件で俺の名前はかなり売れてしまったのだ)

しかし、記憶の中には彼女に符合する存在は――――

そこまで考えたときだった。

かすかに風に乗って、俺の耳に優しい音色が届いた。

綺麗な声である、歌の歌い方にも間違えなく魂が篭っていた。 自然とそちらの方へと足が向き始める。

辿っていった先は、小さな公園だった。 そこに居たのは、薄い青色の長い髪の毛を持った美しい少女だった。

ブランコに座り歌うその姿は、天使、と言えるほど綺麗で、どことなく儚い印象を俺に与えた。

瞳を閉じた少女を俺自身もまた瞳を閉じ、その歌に聞き惚れる。

――――しばし、風の中に流れるのは少女の歌だけとなった。

そして、全ての小節が歌い終わると、俺はようやっと我に返り、自分のこの行為が褒められた行為でないことに気付く。



(盗み聞き……だな、これは)



慌てて立ち去ろうとしたとき、迂闊にも俺は木の枝を踏むなどと言う愚を侵してしまう。

その音で気付いたのだろう少女は少し驚いたような表情でこちらを振り向いた。

ブランコに乗っている少女は、こちらの方を向き立ち上がった後、にこりと笑いかけてきた。



「すまない、驚かせてしまったか?」



立ち去ろうとした際のミスをまず謝罪する。

いや……それ以上にまずは言わなくてはならないことがあるか。



「それと、盗み聞きのような形になってしまったのはすまない」



そう言って頭を下げる。

少女は、その様子に目をパチクリとさせた。

だが、頭を下げた俺に気付いた少女は慌ててそのことを否定し始める。



「い、いいえ! 私がこんなところで歌って居たのが悪いんです、ですから恭也様が頭を下げる必要は……!」



……謝罪しているのは俺のはずなのだが、俺以上に少女の方が畏まってしまった。

む……この流れは少しまずい気がする。

俺は、そう思い話題を先程の歌の方へと転換する。



「それよりも、歌、うまいですね」



その言葉を聞き、少女はきょとんとした後、苦笑を浮かべた……?

少し、翳りのある微笑み方、だった。



「そんなこと……ないですよ。 私なんかよりうまい方はもっと大勢いますから」

「いえ、そんなことは無いと思いますが……」



俺の言葉、彼女は苦笑を返した。

なぜか、ひどく、胸が、痛くなる、笑みだった。

その笑みをを前に言葉を選んでいると、遠くから時間を知らせるための鐘が聞こえてきた。



「あ、すみません、そろそろ戻らないといけない時間なので」

「あ、ああ……できれば、機会があればでいいから、もう一度聞かせてもらえないでしょうか?」



俺がそういうと、少女は僅かに頬を染めてにっこりと笑った。

静かで綺麗な笑みだった。



「機会があれば、それではまた、お会いできるときを楽しみにしています恭也様」



少女はそう言うと足早に去っていった。

俺は、去っていった少女の方を見やる。

耳に響くあの声を思い出して、自然に笑みを浮かべてしまった。

――――魔族少女ではあるが、とても綺麗な歌を歌う少女に昔を僅かに重ねる。

魔族、か。 アレほどの美少女ならきっと有名なのだろう……いや待て、それなら真弓が俺に教えているはずだし……? と、言うことは偶然この付近に来ていたのだろうか?

そういえば、先程の神族少女もここいら辺では……?

そこまで思ったときだった、一つの違和感に辿り着く。

――――なんだ、この見過ごせないような違和感は……

二人の少女を思い出していく、その会話まできっちりと、そして、ある共通点に思いあたった。

それは――――



「恭也、と、俺の事を呼んでいた……?」



なぜ、俺の名前を知っているのか、ということだった。

出逢った二人の少女、その二人ともなぜか俺のことを知っていた。

――――それは、運命の交錯であるということを、今の俺はまだ――――知らない。
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  1. 2007/05/25(金) 20:41:06|
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魔龍 銀

Author:魔龍 銀
とりあえずいつもボコられている。
けどすぐに復活する、流れのSS作家(笑)
カードゲームとか大好き。
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