始まりという名の終わり

魔龍 銀が同名だけど同じ名前の主人公を困らせるサイト…の、はず? 最近は恭也を困らせてるなぁ……(ちょっw

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ナイトウィザード~光と闇の狭間~四章-2

多分この次あたりはホームページの方へに更新します。
「そーいやよ」

「????」



突然かけられた言葉に、リィンは頭の上に?を飛ばしながら柊の顔を見た。

柊は苦笑しながら言葉を続ける。



「いや、自己紹介してなかったな、と」

「あ」



冷静に考えればその通りである、リィンが来た瞬間には割りと本気で修羅場だったり、互いに周りの人間が自分の名前を言ってて自己紹介の必要性を感じていなかったのも一つの理由だ。

今更な感じも多大にするが、それでも気付いてしまった以上は名乗るが礼儀だろう。



「俺は柊蓮司だ、好きに呼んでくれてかまわねぇぜ。 よろしくな、えーと、リィン、だったか?」

「ですよー、蒼天の書の管制人格で、夜天の主、はやてちゃんの騎士、ヴォルケンリッターの祝福の風・リィンフォースⅡ(ツヴァイ)ですー。 よろしくですね、レンちゃん」

「レ、レンちゃん……」



ふんわりと空中に体を浮かせて、柊の前で目線に入るようにして浮かんだ。

だが、呼ばれたその名前に、思わず柊は顔を引きつらせてしまった。



「どうしたですかー?」

「あ、いや……好きに呼んでくれって言ったけどよ、流石にレンちゃんよしてくれないか?」



柊の頭の中に浮かんだのは、平行世界の自分――――それも、女の自分であった。 彼女の名前は柊レンという。

流石に平行世界の自分と、同じ呼び方をされるのは勘弁願いたかったようだ。 なにせ、女だし。

リィンは良く分かっていなかったが、コクリと頷くと――――



「分かりました、じゃあ、レンジさんで良いですね?」



「おうっ」と柊が答えると、リィンは機嫌を良くし改めて柊の肩の上に乗っかった。

……どうやら、わりとポジションとして本気で気にいっているらしかった。

それはともかくとして、二人は互いに一通りの自己紹介を済ませると、話題を別のものに移す。



「それにしても、レンジさんが気になったのはいったい何なんですか?」

「――――ああ、ちょっとしたことなんだけどな」



今までのどちらかといえば柔らかかった視線を鋭くしながら、柊は慎重に石版の方へと近付いていく。

一応、他のトラップがないかをチェックしているのだ。

だが、その心配は杞憂だったのか、石版の前まであっさりと辿り着いた。

そして、そこにあったのは――――



「やっぱりか……」

「え? これって……」



そこにあったのは、黄色い輝きを放つオーブだった。 石版といえば、上の部分が砕けておりそこからこのオーブが見えていたのだ。

「きれいですー」と囁くリィンを尻目に、柊は中空から魔剣を取り出すと、剣を振り下ろすとあっさりと石版の残りを砕いた。 無論、オーブを避けてである。 と、言うか直撃させたら目も当てられないことになる。

柊は、跳ね上がった珠を中空であっさりと掴……もうとして、顔面でキャッチした。



「……大丈夫ですかー?」

「……あぁ」



微妙にリィンの声に呆れが混じっているが、柊はとりあえずスルーした。

ひりひりする顔を手で押さえつつ、柊は改めてオーブを見た。

黄色の輝きを放つそれは、彼等が求めている光と闇のオーブではない。 アンゼロットの話によると、光と闇のオーブは、黒と白、相反する二色の輝きを持っているらしい。

黄色に光り輝くこれは、別物だろう。

――――そして、柊の頭の中に唐突に言葉が浮かんだ。



「真実のオーブ」

「え? レンジさんこれのこと知ってるですか?」

「いや、しらねぇよ。 けど、たぶん間違えなくそういうもんだと……思う」



妙な確信と共に、柊はそう囁いた。

それは、柊自身がこのオーブ自身が自らのことを真実のオーブだと言っている確信があったからだ。

リィンは少しだけ、不思議な顔をしたが余り深く考えても仕方がないという考えにいたったのか、「ですかー」と言って、柊の言葉を受け入れた。

柊は、その言葉に頷くと肩に乗っているリィンに目をやって言った。



「んじゃ、戻るか」

「はーい」



元気良く手を上に上げてリィンは柊の言葉に答えた。

この真実のオーブの入手がいかに重要であったかは、今のこの二人には理解できていなかった。

だがふと、リィンが気付いたように言葉を口にした。



「そういえば、レンジさんはどうしてさっきの宝玉のことに気付いたですか?」

「ああ……戦闘中に石版の中から光ってるのが見えたんで気になったんだよ」



柊の言葉に「そうですか」と、頷くとリィンは柊の肩の上でまったりとし始めたのだった。










「ただいまですー」

「戻ったぜ」



パタパタと手を振るリィンと、片手を上げて挨拶をする柊。

……最も、距離はそこそこあるものの同じフロア内なので、アレな感じだが。

二人の言葉を受けて、なのはとはやて……そして、目が覚めたのかフェイトも柊の方を向いた。



「あー……おかえりー」

「おかえりなさい、蓮司くん、リィンちゃん」

「おかえり、レンジ、リィン」



三者三様の言葉が返ってくる。 柊は二人に挨拶したのもつかの間で、即座にフェイトの前に立つと、心配そうに声をかけた。



「大丈夫かフェイト?」

「あ、うん……ごめんね、レンジ、リィン、思いっきり足を引っ張っちゃたね……」



俯いて犠悔するフェイト。 その様子を見て、はやてもまた同時に俯いた。

実際問題、今回は柊が奴の弱点をきっちりと覚えていたことによって何とかなったところがあった、もしも柊が居なければ情けないことに、ベール=ゼファーの所に辿り着く前に倒されていただろう。

彼女達は、今まさに自分達の無力感をかみ締めているところであった。

実際、善戦したもののそれはなのはも同様である。

結局の所、彼女達がやったことは足を引っ張っただけだった。

だが、柊は笑顔でぱたぱたと手を振りながら答えた。



「んなこたぁ気にすんなよ、紆余曲折あったけどよ、結局全員無事なんだから、素直にそこを喜ぼうぜ?」



……そもそも、この男にとって人を助けるというのはまさしく、呼吸するかのように当たり前のことだ。 低レベルのパーティを助けるなんて日常に近い。

だから、この程度のことで柊は怒る気もなければ、目くじらを立てることもしない。

柊の様子に一同は目を大きく見開く。 実際、彼の言葉に二の句が告げられない状態になっていた。

それ故に、一番最初にこの沈黙を破ったのは柊だった。



「それよか、フェイトの方は大丈夫なのか? 一応、治療は成功しているんだろ?」

「あ、ああ、フェイトちゃんなら大丈夫やよ」



かけられた言葉に、はやては少しだけどもりながら答えた。

柊は「そうかそうか」と、うなずくとニカッと笑みを浮かべてサムズアップした。



「んじゃあ、もうちょい休んだらこのフロアから出ようぜ。 それに、ちょっと話しておきたいこともあったしな……」



そう言って、柊はその場に座り込むと、全員を見回した。
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  1. 2009/06/10(水) 14:53:25|
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魔龍 銀

Author:魔龍 銀
とりあえずいつもボコられている。
けどすぐに復活する、流れのSS作家(笑)
カードゲームとか大好き。
同じ名前の主人公が居るけど作者とは別人。

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