始まりという名の終わり

魔龍 銀が同名だけど同じ名前の主人公を困らせるサイト…の、はず? 最近は恭也を困らせてるなぁ……(ちょっw

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ナイトウィザード~光と闇の狭間~第十話


動揺は一瞬。 周りを囲まれたなのはの姿を見た瞬間、柊は即座に、フェイトはそこからツーテンポ遅れてではあったが、その自らが持つ魔剣と光の斧を構え神速の動きを持って跳躍した。

ゴーレムの一体がなのはに向けて拳を振るわんとするが、所詮はゴーレム。 魔剣使いである柊と速度重視型の魔法使いであるフェイト動きには追いつかない。



「うぉ……らぁぁぁぁぁぁぁッッ!!!」

「ハァァァァァッ!!」



二対の裂帛の気合が辺りに木霊し、柊の魔剣が凄まじい光に包まれ、フェイトのバルディッシュが雷を放つ。

知るものが見れば、それは生命の刃と魔剣の供物により柊の生命力が魔剣に宿ると即座に気づいたであろう。

そして、柊蓮司という高位のウィザードが放つそれは、どれほどの威力を秘めているのかも。

フェイトもまた、別の一体に対して、その速度を生かし刃を振るった。



ゴガァァンッ!!!!

――――ガァン!!


しかしゴーレムは、自らの頭をスライドさせる。 柊の一撃は、ゴーレムの肩を粉砕するものの、ゴーレム自身は、不思議とぴんぴんしていた。 対して、フェイトの一撃は、ゴーレムにはじかれた。

フェイトの目が驚愕に見開かれる。

――――フェイトにしては迂闊な判断である。 彼女の力は雷、対してゴーレムの属性は大地。 その相性は最悪である。 更に言えば、なのはのピンチという焦りも多分にあったのだろう。 フェイト=テスタロッサという少女にしては珍しく、判断ミスを犯してしまった。 だが、彼女もまた長い間戦闘者として戦ってきたものだ、動揺を極力押し込めて、刃を構えなおすと、なのはから注意をそらすべく攻撃を再開する。

対して柊はその衝撃を利用することにより、完全に体を硬直させたなのはの横に降り立つことに成功した。

柊はなのはを背にかばい、ゴーレムの攻撃に意識を向ける。



「大丈夫か、なのは!?」

「わ、私は、大丈夫、ひ――――」

『グォォォォォォォッ!!!』



なのはの言葉が放たれている途中に、三体のゴーレムは雄たけびのようなものを上げて一斉に拳を構えた。

やべぇ……と、柊が思った直後、一斉にその拳が振り下ろされる。

慌てるが、すでに攻撃をかわしている余裕は無い。



「なのはちゃん!!! 蓮司くん!!!」



はやての悲鳴がダンジョン内に木霊する。

フェイトも慌てて視線を向けてみれば、そこには一斉に拳を突き出したゴーレムが三体鎮座していた。



「なのはぁっ!! 蓮っ――――!!?」



だが、その視線を向けた一瞬が悪かった。

そう、ゴーレムがその出来た一瞬の隙を逃すわけが無かったのだ。

フェイトに放たれた拳は、彼女のバリアをあっさりと貫通した。



「しまっ――――!」



ズゴンと、フェイトに凄まじい衝撃が走る。

一瞬息が詰まり、意識すら持っていかれそうになった。

ズゴンッ!! と、凄まじい音と共にフェイトは壁にたたきつけられる。



「あ、ぐ……ぅ……!」



息が詰まり、魔力がうまく練れなくなっている。

ゴホゴホと何度か咳き込むと、ようやっと肺が空気を通すようになった。

もう一度、なのは達の方へと目を向けてみるが、そちらは完全に砂埃が待っているせいか分かりづらい。

ただ、ゴーレムが攻撃をいまだに続けているのか、ゴカンズガンと音がした。

そして、こちらに迫ってくるゴーレムの姿も見えた。 しかし、同時に、彼女の元にもう一人の味方がたどり着いた。



「大丈夫か、フェイトちゃん!?」

「う、うん……なんとか……」



感覚でアバラが何本かイったのがわかるが、あれだけの衝撃を受けて、しかも壁にたたきつけられてこの程度で済んでいるのは行幸といえるだろう。

痛みに僅かに顔をしかめながらも立ち上がると。

フェイトはゴーレムの方をにらみつけた。



「……はやて、バックアップをお願い」

「だ、大丈夫なんか、フェイトちゃん?」

「……正直厳しいかもしれないけど……でも、泣き言は言ってられない」



なにせ、柊となのはの方では3対2の戦いが繰り広げられているのだ。 2対1である以上こちらが泣き言を言うわけにはいかない。

なにせ、自分達の方が条件は楽なのだから。



「……音が続いているってことは、なのは達はまだ無事だってことだから……私達も戦わないと」

「………分かった、行くでフェイトちゃん!」

「うん!」



二人は逆方向へと飛ぶと、それぞれの杖を構えた。

十字を象った、それの名をシュベルトクロイツという。 そして、もう片方の手には夜天の書があった。

彼女達は、それぞれの役目を理解している。

フェイトのけん制程度の一撃では目の前のゴーレムには一切通用しない。 ならば、高威力の魔法を放たなければならない。

だが、ゴーレムは思ったよりもすばやく、一人では強力な魔法を詠唱する時間は無かった。

そう、‘ひとり’では。

彼女達はチームだ。 故に、動きが早く捕捉されにくいフェイトがかく乱し、そして、強力かつ広範囲の魔法を持つはやてが止めを刺す……という、役割を担う。

単純ではあるが、確実に効果が出る手だった。

無論、ダンジョンの中という条件。 余りにも強力すぎる力を使えば、ダンジョンの崩壊につながる。 したがって、当然ではあるが、広域Sランク魔法なんぞは使えない。 ならば――――



(一転集中型の、強力魔法をぶちこんだるッ!!)



――――そういうことになる。

故に彼女の準備する魔法は決まっていた――――



















――――話は少しだけ遡る。

ゴーレムはその強靭な腕を彼等の敵へと放っていた。

ゆらゆらと動くそれは、ひどく不気味でゴーレム達の視線は拳を抜き放ったところで止まっていた。

そして――――



「うぉぉぉぉぉぉッ!!!」



左手になのはを抱えた状態で、柊は拳の合間から抜け出した。

本来ならば、下手をすれば死んでいたかもしれない状態ではあったが彼の持つ魔剣の力がそれを打ち砕いた。

金剛剣――――魔剣の持つ力を解放することにより、その攻撃力を一時的に防御力へと変換する特殊な技法である。

それによって、しのいだ攻撃を横へと受け流すことにより攻撃をなんとか凌ぐ事が出来たのだ。

柊は、空中で魔剣に乗るとウィッチ・ブレードの飛行能力でゴーレム達との距離をとる。

どことなく青褪めているなのはに、僅かに苦々しい表情を浮かべるが、それはけして彼女の事を疎ましく思ったのではない。

高町なのはという少女に、これほどの恐怖を与えたベール=ゼファー対して怒りを覚えた結果であった。

だが、今はそれを考えている暇ではない。



「なのは、大丈夫か?」

「う、うん……」



声には覇気が無く、僅かに彼女の体は震えていた。

柊は、おびえる彼女の頭を少しだけ撫でると、どことなく優しい声で言った。



「安心しろよ、なのは、お前は俺が絶対に守ってやる――――絶対に、だ。 だから、怖がるな。 あんなもん、俺らがいれば屁でもねぇだろ?」

「れん、じくん……」



なのはは青褪めさせた顔を柊へと向けた。 柊の口元には笑みが浮かんでいた、優しく力強い笑みが。

それを見たとき、なのはの中にある恐怖が少しだけ消えて、変わりに彼女の中に浮かんできたものがあった。

それは――――



(そうだよ、私は何の為にここにきたの? 足手まといになるため? 違う、違うよ――――私は――――)



「私は、戦いに来たんだ――――! ‘蓮司’くん!!」

「おうっ! 行くぜ、なのはッ!!!!」

「うん!!!」



それは――――勇気と呼ばれる力だった。

不屈のエースと呼ばれた少女の心に、勇気と呼ばれる力が灯る。

無論、まだ死は怖い。 だが、高町なのはは目の前に居る青年が居れば戦える気がした。 この、自分よりもはるかに不屈の心を持つ青年が居てくれれば――――!



「俺が前衛で仕掛ける! なのはは後方支援を頼む!」

「分かった!!」



なのははレイジングハートを振るい、一瞬で複数のスフィアを展開する。

スフィアから現れたのは、アクセルシューターと呼ばれる魔法だった。 一撃の威力は、そこまででもないが、けん制と援護にはこれ以上ないほどに適した魔法である。

柊が、そのスピードをもって刃を振るう。

ガァン! と甲高い音と共に、ゴーレムの腕に強力な衝撃が走る。

柊ははじかれるが、敵のゴーレムは三体、即座に他のゴーレムが柊を追撃せんと攻撃を仕掛けようとするが――――



「やらせないよ!!」



無論、管理局の不屈の魔導師‘エース・オブ・エース’がそれを許さない。

アクセルシュータが一斉に、柊を避けてゴーレムに襲い掛かる。 その数、実に20を超える。

ズドドドドッ!! という音が、響きゴーレム達は足止めを余儀なくされた。

だが、その時、柊には気にかかることがあった。



(あのゴーレム、腕が‘修復してやがった’)



それはつまり、腕を落とした程度ではダメージにはならないということだ。



(――――けど、なんだ、デ・ジャヴだったか? それを感じやがる)



そう、柊は似たような状況下に一度陥った覚えがあった。

とてつもなく、硬いゴーレム……その上に、絶対に壊れない――――

故に、柊はもう一度観察しなおす、その戦闘者としての感の命ずるままに。

そして――――



(――――そうか!!!)



そして、彼は気づいた。 やつらの正体に。

そう、確かに柊はこのゴーレム達を知っていた。

故に彼は声を張り上げた。



「なのはっ!! やつらの頭部の文字を狙えッ!!!」

「えっ!?」

「やつらの頭部の文字だッ! あいつらは頭部の文字が一文字でも崩れると、体を構成できなくなる!!」

「っ、分かった!!!」



柊の言葉を理解し、彼女は魔法の形式を変更し、アクセルシューターから、己の最も得意とする魔法へと変化させる。

アクセルのスフィアではダメージとしての効果は薄い、ならばそれ以上の威力の魔法を持って相対すればいいのだ。

柊もまた、なのはが行動を変えた瞬間に動いている。

その魔剣には光が灯り、刃の先端には魔法陣が展開された。 柊の切り札にして、必殺の一撃――――それが開放されたのだ。

闇夜を照らし、うなるそれは全ての世界の希望の光だった。



「ディバィィィィィン――――バスタァァァァッ!!!」

「魔器――――開放ッ!!!」



強力な砲撃魔法が、柊の魔剣の一撃が三体のゴーレムを撃破する。

頭部を貫かれた三体のゴーレムは、完全に硬直すると、まるでそこには存在しなかったかのように空気へと溶け込んだ。



「ふ――――」



ふう……と、柊が息をつこうとした時だった。



「あかん、フェイトちゃん!!!!」



二人の耳に、はやての悲鳴が届いた――――
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  1. 2009/04/29(水) 23:05:43|
  2. ナイトウィザード~光と闇の狭間~
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
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コメント

返信です。

>東方の使者さん
テレビのアレです。アニメだけでも分かるような敵かつ、テクニカルなやつにしてみましたw
なんでも通常のゴーレムとは違い、頭の文字を破壊しないと絶対に壊せないそうです。
月衣はかなり強めで設定しています。 無論ですが、レベルが上がるごとに月衣の強度も上がります。
ちなみに、本体ベルのレベルはアンゼと一緒でレベル∞……勝てるわけねぇ!?
月衣の強度は、月衣を持っていない相手だとレベル×防御+魔法防御100の修正です。(柊だと20~30+1100で1120~1130くらいでなのは達が30~40ぐらいの防御力。ただし、通常のエミュレイターは今回に限り月衣を1/8まで修正をかけてると思ってください)
……でも、これでも低いかもしれない、なぜなら月衣は衛星にぶち当てられてもダメージが通らなかったからw っていうか、大気圏落下とかで無傷とかどんだけーww
フェイトとはやては……まぁ、次回のお楽しみですかね。 実際問題、ウィザードVS管理局だと私はウィザードが勝つと思ってます。だから、衛星の衝撃クラス以上を(ry
ちなみに、ランクは私は考えていなかったんですよね、少なくとも、柊蓮司クラスは基本的にファー・ジ・アースでもかなり貴重な存在なので、そう考えると結構高いランクに居るかもしれません。

>龍神将さん
柊は男ですよね!
でも、フラグの消化を一切しないから後々大変なことになりそうな悪寒……
フェイトの軽いフラグは立てるでしょうが、大きなフラグはどうかな?そこら辺はもしかしたらあるかもしれない番外編かもしれません。

>Allenさん
NOOOOOOOOOO!?!?
魔器開放がTUKAENAIだとぉぉぉぉ!?
つーか、250……かつてのリミットブレイクを見るようだ……
と、とりあえず、今回は魔器開放が使えるということでひとつお願いしまふぅ……
そこら辺は、追々カバーしていかなければ……

ではではー、感想、ありがとうございました。
  1. 2009/05/11(月) 15:08:48 |
  2. URL |
  3. 魔龍 銀 #XUMGBeQY
  4. [ 編集]

ども、更新お疲れ様です~。

2ndの柊は《魔器解放》使えないんですけどね。きくたけさんも勘違いしてましたが。

新たな柊の必殺技は、《三千世界の剣》。地面から大量の魔剣が突き上げてくるイメージのようです。

ここから、柊のフィニッシュコンボは・・・

《封印解放》→《刃の供物》(もしくはエネルギーブースタ装填)→《なぎ払い》(もしくは《ブレードアサルト》)→《生命の刃》→エネルギーブースタ使用→《サトリ》→エネルギーブースタ装填→《三千世界の剣》→《生命の刃》→エネルギーブースタ使用

といった感じでしょうか。多分、ダイス目次第で250ダメージに到達するかと。決めるようになりましたねぇ、柊。
  1. 2009/05/01(金) 17:45:20 |
  2. URL |
  3. Allen #EvmDRqhQ
  4. [ 編集]

更新お疲れ様です。

柊カッケェ~!アニメ見てても思いましたが、柊の漢っぷりって半端ないですね。こりゃ、なのはフラグ確定だな(笑)ユーノご愁傷様……しかも、次回辺りでフェイトフラグもGETしそうだし、相変わらず年齢やLEVELは下がっても、好感度や好“漢”度は上げっぱなしですね。これが噂に聞く“柊力”なのか?!いいぞ、もっとヤレ!(笑)
更新お疲れ様でした。次回も楽しみにしています。頑張って下さい。
  1. 2009/05/01(金) 09:36:09 |
  2. URL |
  3. 龍神将 #WW9KV6Gg
  4. [ 編集]

キターーー!!!

10話目キターーー!!!
いやー、待ちわびた、この話の続きを読めるこの一瞬を!
柊の勇気がなのはにそそがれ立ち直ることができたなのは。
これでもう大丈夫かと思った矢先に今度はフェイトとはやてが!?
次は一体どうなるのやら。
っていうか、今回のこのゴーレムって、TVのあれ・・・ですね?
さすが柊君、よく覚えていた!
・・・そういえば、ふと思ったのだが、柊ってランクでいったらいかほどなのだろう。
別に魔力がめっちゃ高いってわけでもないもんなぁ。
月衣って、マジ半端ねぇ。
・・・あれ、だったら、ジ・アースのウィザードは最弱でも魔導士ランクでいったらAオーバーは確実か?
さすが、管理局が今まで手を出せなかっただけある。
というか、手を出した時点で管理局終わるか・・・。
次回11話、今から楽しみに待っています。
「オラ、ワクワクすっぞ!」
  1. 2009/04/30(木) 23:32:34 |
  2. URL |
  3. 東方の使者 #X.Av9vec
  4. [ 編集]

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魔龍 銀

Author:魔龍 銀
とりあえずいつもボコられている。
けどすぐに復活する、流れのSS作家(笑)
カードゲームとか大好き。
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