始まりという名の終わり

魔龍 銀が同名だけど同じ名前の主人公を困らせるサイト…の、はず? 最近は恭也を困らせてるなぁ……(ちょっw

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ナイトウィザード~光と闇の狭間~第八話


自己紹介を終えた一同は、先程、柊が見つけた洞窟に向かうことにした。

結界を解いたせいだろうか? 月匣が張られた状態のままになっている。

――――あるいは、ベール=ゼファーが既に月匣を張り、柊達を逃げられないようにしたのだろうか?

直感的に、柊は前者よりも後者の方が確立が高いと考えていた。 あの、遊び好きな魔王のことだ、格好の遊び相手を逃がすようなことはけしてしまい。

洞窟の前に立ったとき、柊は一同を見回した。



「大体わかってると思うけど、こっから先は敵の基地だ。 覚悟はいいか?」

「――――私らは、ここに来たときから覚悟はできとるよ。 なぁ、フェイトちゃん」

「そうだね……うん、私達は大丈夫。 ね、なのは……?」



そこまで言って、なのはの様子がおかしいことに、付き合いの長いフェイトは気付いた。

どことなく顔色が悪く、お世辞にも本調子のようには見えなかった。

いつにないその様子に、フェイトとはやては心配そうになのはを見た。

どことなく、声をかけ辛そうにしている二人に先んじて柊が心配そうに声をかけた。



「……なのは、大丈夫か?」

「え、あ、う、うん! 大丈夫だよ! うん、私は大丈夫……」



しかし、結局なのはの最後の言葉は尻すぼみになった。

彼女の目には、あの、圧倒的なベール=ゼファーの威容が焼きついている。 自らの最高の魔法をあっさりと突破し、決死の一撃すら傷一つつけることが出来なかった、あの、姿が。

何よりも、あの、死に直面したときの、暗く、昏い、闇の中に沈んでいくあの感覚が彼女の心を縛っていた。



「な、なのはちゃん、ホンマに大丈夫か?……あれやけど、なのはちゃん、調子悪いんだったら戻ってもええんやよ?」

「そうだよなのは、無理したら元も子もないよ?」



親友二人の優しい言葉に、思わず甘えたくなるが、それは高町なのはの戦闘者としての心が許さなかった。

――――それに、直感があった。 ここで引いてしまえば、なのはは戦う者として致命的な何かを失ってしまうことを。



「二人共、ありがとう――――でも、うん、大丈夫だよ。 私は、行くよ」

「いいんだな、なのは?」

「――――うん。 素直に言うと、逃げたいけど。 でも、ここで逃げたら、きっと私の中にあるものが崩れちゃうから……」



その言葉を受けた柊は、にっと口元に笑みを浮かべ、グッと顔の隣で親指を立てた。



「安心しろよ、なのは。 何かあったら、俺等がフォローするから、な?」



そうだろ? と、フェイトとはやてに柊は笑いかけた。

二人共、その柊の言葉に、当然だとばかりに笑顔で頷きながら言う。



「勿論や。 なぁ、フェイトちゃん?」

「うん、そんなの当たり前だよ。 だって、私達はお友達じゃない」

「フェイトちゃん、はやてちゃん……ありがとう」

(二人共――――本当に、ありがとう)



フェイトとはやての言葉に、なのはは心のそこから感謝した。

そして勿論――――



「柊くんもありがとう。 私、がんばるね」

「おう」



この、心優しい青年にも、なのはは強く感謝の念を抱いた。

選ばれし者達は、ぽっかりと口を空けている闇の中へと入っていった。



















――――そして。



「うどわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあっ!?」



先頭に立っていた柊は、いきなり横薙ぎに払われた。

唖然とする一同が見てみれば、丸太が柊に命中し彼を壁へとめり込ませていた。

余りの光景に、呆然とする一同を尻目に、柊が丸太を蹴り飛ばして粉砕しながら戻ってきた。



「いってぇ……い、いきなりトラップかよ……」

「え、えーと、大丈夫、なの?」



一同を代表して、なのはが言葉をつむいだ。

まぁ、なんというか、その感想も当然だろう。

勿論、柊蓮司がこの程度でどうにかなるわけはない。



「ん? あぁ、この程度なら平気だぜ。 回避はミスったけど受身は取ったからダメージはねぇし」

「壁にたたきつけられたら、受身も何もないと思うんやけど……」



……はやてのいうとおりなのだが、そこはそれ、防御ジャッジには成功したということで納得してもらいたい。

思わぬトラブルではあったが、このダンジョンにはトラップが仕掛けてあることを理解し、一同は気を引き締めたとき。

ガコンと音がした。

思わず顔を引きつらせて、一同は振り返るとそこにはフェイトが引きつった顔で足元を見ていた。

足元には、明らかに凹みがあり、それがトラップであることを示唆させていた。

――――そして。



グワァァァァァァァァァン!



「ごうっ!?」



‘なぜか’柊の頭に、盥が振ってきた。



「ぶふぅっ!? ど、ドリフかいな!?」



思わず噴き出し、ツッコンだはやてを、誰が攻められようか。

なのはとフェイトは噴き出しそうにはなったが、かろうじて押さえ込めた。

と、言うか、さすがにフェイトは吹くわけにはいかなかった。 なにせ、今回は自分のせいで柊は酷い目にあったのだから。

……くれは辺りだと、大笑いしながらごめんごめーん、程度で済ませそうな気がするが。

ともあれ、フェイトには柊に話しかける義務があった。



「だ、大丈夫、えーと、蓮司?」

「――――おう」



頭に盥を載せたまま、柊は声をまったいらにして答えた。

――――そして思う。



(やべぇ、このメンバートラップ探知系の魔法誰も持ってねぇよ……)



そう、この世界のトラップに彼女達の世界の探知は効かない。 なぜなら、ミッドもベルカも魔法が関わっている探知のものには通用するのだが、魔法がかかってない一般的なトラップには通用しないのだ。

――――柊は思い出す。 エリスとくれはと向かった、某古代都市を。

そして勿論――――



「うぉ?!」



――――彼は、見事に引っかかり続けた。
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  1. 2009/03/11(水) 22:21:45|
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  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:1
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コメント

残念ながら

どうも、魔龍さんにリプレイを勘違いさせてしまったスエキです。
残念ですがリプレイはセブンフォートレスでなくナイトウィザードです。でも、PCは豪華。
空砦はまだまだ連載中。ただ今第一話クライマックスかな?

今回の柊さん達は、なんか戦闘よりになりやすい自分達のパーティーがダイブした時を思い出しました。なんか、トラップに引っ掛かったキャラで無く、他のキャラがダメージを受けたりとか。

追伸
本当か知らないけど、なのはの第4期がマンガでやるらしい。魔法少女じゃなく魔法戦記。確認はしてません。
  1. 2009/03/12(木) 14:21:12 |
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  3. スエキ #-
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魔龍 銀

Author:魔龍 銀
とりあえずいつもボコられている。
けどすぐに復活する、流れのSS作家(笑)
カードゲームとか大好き。
同じ名前の主人公が居るけど作者とは別人。

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