始まりという名の終わり

魔龍 銀が同名だけど同じ名前の主人公を困らせるサイト…の、はず? 最近は恭也を困らせてるなぁ……(ちょっw

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ナイトウィザード~光と闇の狭間~第二話


アースラ艦内。

――――その中で、長い間共に戦ってきた戦友の最終航海になるであろう、今回の次元航海は平和なものに終わるはずだった。

一応、時空管理局の艦である以上、任務の為に動かさなければいけないので名目上は任務であるが。

それが、慰労をかねたものである事は誰もが理解していた。

美しき緑の髪の女性――――リンディ=ハラオウンは、ともすれば焦りそうになる思考を必死に押しとどめ、その聡明な頭脳を回転させていた。

しかも、現在この艦には初期の頃にはエース・オブ・エースである高町なのは。 後からの合流ではあるが、雷を操るSランク魔導師‘フェイト=テスタロッサ’。 そして、AA以上の魔導師を複数従え、自身もまたSSランクという超級の実力を持つ夜天の王‘八神はやて’と、そして、この艦の一時的な艦長を任命させられた、同様のSSランク高位魔導師である彼女、‘リンディ=ハラオウン’という、壮絶なメンバーによって、構成されていた。

よっぽどの馬鹿か――――もしくは、最悪な実力を持つ相手ぐらいでなければ、この艦に近寄ろうとは思わないはずだ。

だが、現在、艦長席に座っているリンディ=ハラオウンは頬から伝う汗を隠せないほどに、凄まじいプレッシャーを与えてくる相手に肝が冷える思いだった。

リンディが艦の壁越しにすら感じている魔力でも、桁違いの魔力が感じられるのだ。

――――先に出たなのはが、どれほど絶望的な実力差を感じているかは想像に難くない。



(急いで援軍を送らなくては――――!)



いくらエースオブエースと呼ばれている少女でも、これは相手が悪い。

むしろ、管理局総出でかかっても勝てるかどうか妖しい。

――――この相手は、そういう相手だ。



「リンディ提督!!」

「母さん!!」



そう考えていたときだった。 通路のドアから二人の女性が現れた。

金色の髪に抜群のスタイルの女性――――リンディの義理の娘である、フェイト=T=ハラオウンと。

茶髪の髪に、クリッとした瞳――――夜天の魔導書に選ばれし最後の王、八神はやてだ。

二人は、慌てた表情でリンディの方へと向かうと、リンディに向けて言葉を発した。



「な、なんなんですか、この馬鹿でっかい魔力は!?」

「いくらなんでも異常だよ!? こんな魔力今まで感じたことが――――!」

「二人とも、落ち着きなさい」



慌てている二人に、リンディはピシャリと冷や水をかぶせるように言う。

――――ここら辺さすがは年長者であり、踏んできた場数の違いだろう。 リンディは、動揺を一切表に出さずに、二人に話しかける。

リンディの冷静な声を聞いてだろう、彼女達も流石に少し冷静になる。

バツが悪そうな表情を見せる二人に、リンディは少しだけ苦笑を漏らすが、それを続けるのは現状が許さなかった。



「――――残念だけど、今はのんびりしている暇じゃないわ。 はやてちゃん、フェイト、即座になのはちゃんの応援にいって」

「――――! なのはがもう出てるの!?」

「ええ――――状況は――――」



ズドォン……と、艦が僅かに震えた、それは何かが何かにぶつかる音だった。



「――――最悪よ」



その声と共に、映し出されたのは――――アースラの艦板に叩きつけられた、高町なのはの姿だった。




















「アクセル・シューター!!」



放たれた36の弾丸は、迷うことなくベール=ゼファーへと向かう。

そのどれもが複雑な軌道を描き、その軌道を普通の存在どころか、AA以上の魔導師すら全てを見切り弾くのは厳しかった。

だが――――対峙するのは、裏界において最強レベルの魔王――――ベール=ゼファー、その本体。

彼女は少しだけ表情を楽しげにすると、なのはと同様に――――その色は漆黒だが――――球体を作り上げた。

虚無属性の魔法‘ヴォーティカル・ショット‘だ。

ベール=ゼファーはそれを不適に笑いながら構える。



「シューティングは割りと得意なのよ?」



向かってきた弾丸に、それを容赦なくぶつけていった。



「っ!!!!!」



アクセル・シューターの弾丸は、ベール=ゼファーの放った弾丸によって寸分違わず全て破壊された。

しかも――――



「まだこちらの攻撃は終わってないわよ?」

「ッ!! レイジングハート!!!」

『ディバイン・バスター』



ヴォーティカル・ショットの弾丸は、そのままなのはへと方向を転換させてなのはに襲い掛かる!

なのはのアクセル・シューターを破壊するその威力がどれほどのものかは、当たれば分かるであろうがその時に彼女自身がそれを理解できるかは妖しいだろう。

――――何せ、即死であろうから。

更に言えば、なのはがこの弾丸をかわしきれるかは妖しい、いや、ほぼ回避不可能だろう、それ故に高町なのはは覚悟する。



(手前で――――打ち落とす!)



ヴォーティカル・ショットの弾丸に対してなのはは砲撃魔法である、ディバイン・バスターを後ろに後退しながら構え―――― 一斉に襲ってきた弾丸に向けて放つ!



「ディバイン・バスター!!!」



キュゴッ! ごがあぁぁぁぁぁあぁぁん!!!!



ディバイン・バスターの砲撃によって、ヴォーティカル・ショットの弾丸は次々に誘爆し、その闇あたりに撒き散らした。

――――だが。

その爆発の規模は、なのはが予測していたよりも広かった。

誘爆したヴォーティカル・ショットはなのはを巻き込んだのだ。

爆発の影響で受けた傷により、なのはのバリアジャケットの部分部分が弾け、彼女の柔肌に傷を付け赤い血が滲んだ。



「あ、く……!」



痛みに顔を顰めながらも、なのははレイジングハートを構えた。

なのはが構えたその様子を見たベール=ゼファーは、ただ酷く愉快そうに顔をゆがめた。



「ふふふ……今のを耐えるなんてやるじゃない?――――あの一撃を耐えられそうなのは、私の直接の面識がある人間では、10人くらいね」



くすくすくすくすと笑うベール=ゼファーを見て、なのはは顔をゆがめる。

――――遊ばれている。 それを露骨に感じ取ったからだ。

だが、遊んでいるのなら遊んでくれた方が良い、せいぜいなのははその隙を突くだけである。

なのはは、改めてアクセル・シューターのスフィアを出現させた。

先程と同様に、今度もまた36個である。

――――今回は、ベール=ゼファーは顔を顰めた。



「またそれ? 同じ魔法は通じないわよ?」



だが、その言葉になのはは不適に笑うと、スフィアを一気に展開させて――――放つ!



「――――同じじゃ、ないよッ!」



放たれた36のスフィアは先程と同様に、一斉にベール=ゼファーに向かって放たれる。

それをつまらなそうに見ながら、ベール=ゼファーは髪を弄り、先程と同様にヴォーティカル・ショットを出現させた。



「――――なら、同じじゃないところを見せてみなさい?」



興味深そうにそう言いながら、弾丸が先程と同じように放たれて、アクセルシューターを迎撃――――いや、撃墜しようとする。

だが、スフィアと漆黒の球体がぶつかった瞬間――――



カッ!!! ドドドドドドドドドドドドドォンッ!!!!!



アクセルシューターのスフィアが爆発し、ヴォーティカル・ショットを巻き込んだ。



「誘爆!?」



――――そう、先程のヴォーティカル・ショットをなのはは見て、この球体は誘爆に巻き込まれればその場で球体自身は破壊できるのだ。

それ故に、その場で破壊できれば、その後の脅威はない。

更に、その二者の爆発により、一瞬だけ視界が完全にふさがれてしまったのだ。



「なるほど! 確かにさっきとは違うわね!!」



ベール=ゼファーは楽しげに笑うと、魔力をその手に集める。

ヴォーティカル・ショットではなくその上位魔法――――ヴォーティカル・カノンをその手に集めたのだ。

このふさがれた視界が回復された瞬間に、撃ち込むために――――

そして、視界が――――晴れる。



「――――ッ!?」



その場に高町なのはは居なかった。

一瞬の視界の封鎖の間に、彼女は――――



「油断、だね」

「――――!?」



そう、その一瞬の間に、高町なのははベール=ゼファーの後ろへとまわっていた。

その手の先にあるレイジングハートの前には桃色の巨大な球体――――それは、彼女の必殺魔法であるスター・ライト・ブレイカーだった。

なのはは、視界をふさぐと同時にフラッシュムーブでベール=ゼファーの後ろへと移動し、溜め込んでいた魔力を全て集積させて、スター・ライト・ブレイカーの構えに入っていたのだ。

流石に慌てて回避の行動を取ろうとする、ベール=ゼファー。

だが、その体には、光の帯のようなものが纏わりついていた。



「これは……?」

「バインド。 あなた相手なら、数十秒と持たないけど――――それで、十分。 悪いけど、手加減はしないよ……スター・ライト――――



集積された魔力が、星のように集まり、その高町なのはを高町なのはたらしめた魔法――――スター・ライト・ブレイカーを放つ――――!



「ブレイカー!!!!!」

「――――ッ」



ベール=ゼファーの姿はスター・ライト・ブレイカーの桃色魔力光の中に消え去った。



















確かな手応えをなのは感じていた。

――――そう、確かに高町なのはのスター・ライト・ブレイカーは命中していた。

高町なのはの一撃は絶対であり、それは勝利を確信させるに足るものであるはずだった。

だが――――

ガシリとスター・ライト・ブレイカーの桃色の光の中から手が伸びてきた。

それは高町なのはの持つレイジングハートを平然と掴んだ。

なのはの瞳が大きく見開かれ、そして驚愕に歪む。



「――――なるほど、中々に良い魔法だわ。 でも、ね――――」



微笑みすら浮かべるベール=ゼファーに、なのはは心の奥底から恐怖を感じた。

今まで、この魔法をありとあらゆる手で防ぐものはいた。

同等かそれ以上の魔力で相殺するものや、高速移動で回避するものも居た。

だが、目の前の存在のように、間違えなく命中しているのに平然としている存在を彼女は知らない。

彼女のスター・ライト・ブレイカーは、例え、結界や防御魔法を張ったとしてもそれを貫通するのだ。 だが、それすらしていないというのに、彼女の目の前の存在は今だにスター・ライト・ブレイカーの渦中に居ながらも平然としていた。

少女の姿をした、最悪の魔王は妖艶に微笑む。



「――――私には、通じない」



ベール=ゼファーのなのは以上にほっそりとしたその腕が、ゆっくりと動く。

優しげに微笑すらベール=ゼファーは浮かべていた。



「ほら、おかえしよ、ちゃんと受け取りなさい? ――――ヴォーティカル・ショット



その一撃は、かわす暇もなくやってきた。

なのはの胸元へと移動してゆく……!



(か、かわさないと……!)



先程から、その威力は見ている。

スター・ライト・ブレイカーを中断してでも動かないと――――彼女は大ダメージを負う事になるだろう。

だが――――



「無駄よ? あなたの大切な杖は私が握っているもの?」

「ッ!!!!??」



そう、ベール=ゼファーの片腕はなのはの杖――――レイジングハートを掴んでいたのだ。

そして――――なのはの胸元で、ベール=ゼファーの放ったヴォーティカル・ショットが爆発した――――
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  1. 2008/08/18(月) 23:30:05|
  2. ナイトウィザード~光と闇の狭間~
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:3
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コメント

返信です。

>シオンさん
ありがとうございます。

>ZKEさん
ご指摘の点、訂正しました。
……時たま間違えるんですよね、これ。

ではではー。
  1. 2008/08/20(水) 02:29:11 |
  2. URL |
  3. 魔龍 銀 #XUMGBeQY
  4. [ 編集]

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます
  1. 2008/08/19(火) 14:47:06 |
  2. |
  3. #
  4. [ 編集]

更新乙です^^
出来れば次の更新もこれでww
  1. 2008/08/19(火) 01:20:19 |
  2. URL |
  3. シオン #-
  4. [ 編集]

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Author:魔龍 銀
とりあえずいつもボコられている。
けどすぐに復活する、流れのSS作家(笑)
カードゲームとか大好き。
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