始まりという名の終わり

魔龍 銀が同名だけど同じ名前の主人公を困らせるサイト…の、はず? 最近は恭也を困らせてるなぁ……(ちょっw

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魔法騎士高町恭也~リリカル~ 第十四話-1

・・・あれ? なんだか、とんでもないことになってるような?
あ、あはははは・・・・(汗
漆黒に染まる闇の空を見ながら、高町なのはは手を掲げた。

周りを囲む管理局の局員は、その様子を見て警戒心を強める。

――――だが、そんな事には意味がない――――理由は簡単だ。

人が、蟻を潰そうとして蟻が警戒をしてどうにかなるだろうか? そう、そんなことに意味はない。



「レイジングハート」

『アクセルシューター』



唱えられたのは、この時代では彼女が今だに覚えているはずがない魔法である。

アクセルシューター。

中距離誘導射撃魔法で、なのはの得意とする魔法の一つである――――同時に操れる最大弾数は32個である。

――――ただし、それは10年も後の未来の話である。

しかし、漆黒のバリアジャケットに身を包む少女は未来の彼女の最大弾数である32個のアクセルシューターを寸分違わず作り出し誘導して見せた。



「う、うわああああああああああ!?」

「し、シールドが貫かれっ……!」

「た、助けてぇぇぇ!!」



悲鳴が上がる。

だが、なのはにとってそんな事はどうでも良いことだった。

――――そう、なのはにとっては何人の人間が死のうが何人の人間が消えようが関係なかった。

ただ一人――――彼女の兄さえ居れば。



「お兄ちゃん……」



女性となった少女は、その身を震わせ自ら体を抱きしめる。

その瞳に強い狂気を浮かべ囁く。

どこか甘く、そして――――危うく。

彼女は求めていた――――兄の、存在を――――

ただ一人、待ち続けていた――――




















――――アースラ内部





迷うことなく、俺はモニターから踵を返した。

漆黒の衣服を纏う少女は、紛れもなく俺の妹である高町なのはだろう。

――――体が大人の体になっても、俺にはなんとなく分かってしまった。

それは、赤ん坊のときからずっと見てきた妹だからこそ、分かったことだった。

そして、事情は分からないがなのはに異常があったのは間違えないだろう。 ならば、俺のうつ行動は迷うことなく決まっていた。



「どちらに向かうつもりですか?」



一番最初に気付いたのは、俺と直接相対していた女性――――リンディ=ハラオウンだった。

彼女はその端正に整った顔を僅かに顰めて言う。

彼女の言葉に、俺は歩きながら答えた。



「――――決まっています。 あそこに居るのは間違えなく、俺の妹の――――なのはです。 俺が、行かなくて――――誰が行くというんです?」

「……っ! 恭也さん?! あそこに居るのは……なのはなんですか!?」



フェイトは俺の言葉を受けて、歩み寄りながらも驚愕に瞳を見開いた。

――――無理もない、なのはの年齢はフェイトと変わらない筈だ。 そのなのはが、大人の女性に――――しかも、今まで以上の強力な魔法を使っているのだ。 普通では考えられない。

だが、俺にはアスコットという前例もあるのでそこまで理解に苦しむ内容ではないのだが……

――――それに、最近、これと似たような現象を間近で見ているのだ。

そう、俺の傍に寄って来たフェイト=テスタロッサという前例が。

だとすれば――――この一件も奴等が関わっている可能性が高い。

ならば、なのはを放って置く事など俺にできるわけがない!



「すみませんが、これで一回退出させてもらいます。 フェイト、戻るぞ」

「は、はい!」

「――――そうですね、後に応援が必要ならこちらからも送ります」



その言葉に、礼を言いながらも俺とフェイトはアースラを大急ぎで出た。

目指すは――――海鳴公園。

そこで、この事態を動かす大きな出来事が起こることを、今の俺はまだ知らない――――




















――――地獄。

そこに辿り着いた時、一番最初に浮かんできた俺の感想はそれだった。

結界の中とは言え、赤々と染まるそれは炎のように揺らめいていた。

自然と腰の物に手を置きそうになるが、それはしてはいけないことだ。

例え、これを起こしたのがなのはといえども、刃をぶつけるのは最後の手段――――まずは、話を聞くことが先決だろう。

空を見上げると、俺と同い年くらいの少女がゆっくりと自らの瞳を開いていた。

それは、迷うことなく俺という存在を見ていた。

――――切なげに揺れる瞳は、ただただ、子供のように純粋な色を浮かべていた。

その瞳を見たとき、俺は迷うことなく空に浮かび上がりなのはの目の前に行っていた。



「――――なの、は」

「あはっ、姿が変わっても私のことが分かるんだね、おにーちゃん!」



本当に嬉しそうに言うなのは。

――――その笑みは、普段のなのはと変わることがない。

それ故に――――そこに居るなのはは、普段と明らかに違うということが分かってしまった。

そう、こんな事を平然と出きるなのはは――――



「なのは――――なぜ、こんな事を……?」

「なぜ? だって、この人達は私に襲い掛かってきたんだよ? だったら――――死んでも仕方ないよね?」



でもね、と、なのはは続けた。



「――――殺してはいないよ、一応非殺傷設定で撃ったから。 だって、おにーちゃん、なのはが人殺しをしたら悲しむでしょう?」

「――――」



なのはの口からつむがれたその言葉に、俺は思わず絶句した。

それは、俺が知る高町なのはとは明らかに異質な存在だった。



「なのはっ……!」



俺の後を追ってだろう、フェイトが慌てた様子でこちらに来る。

途端に今まであった表情を完全に消し、なのはは能面のような顔を向けた。



「どうしてこんな事をするの……!?」

「――――フェイトちゃんには関係ないよ。 ううん、それよりも――――」



なのはは、レイジングハートを無造作に構えた。

――――まるで暴走するように集まる魔力と――――殺意。

直感だった、アレを受けたらフェイトは死ぬ、と。



「――――フェイト=テスタロッサ。 あなたは邪魔――――いらない。 だから――――死んで」

『ディバイン・バスター』

「っ!!!」



なのはから放たれる殺意の塊に、フェイトは反応が一瞬遅れる。

だが――――



ガガギィィン!!!



放たれた一撃を俺は八景で受け止め切り裂いた!

二つに割れた一条の光線は、その力を示すように二つの傷跡を海鳴公園に付けた。



「なのはっ……! 何をする!?」

「おにーちゃんこそ……なんで、フェイトちゃんを庇うの……?」



――――なのはは、悲しそうにそう言った。

ずきりとなのはの悲しそうな顔に痛みを覚えるが――――だが、それでも俺はなのはに問いたださなければいけない。

高町なのはの兄、高町恭也として!



「フェイトは、俺達の仲間だ――――! なのに、なぜ傷つけようとす――――」

「違うよ」



激昂する俺の言葉は、なのはの言葉に遮られた。

なのはの瞳の温度は既に絶対零度の域まで下がっていた。

――――暗い、昏いその瞳をフェイトに向けて言う。



「フェイト=テスタロッサは私の敵。 なのはが唯一つだけ望む存在(もの)を奪い取ろうとする――――敵」

「なのはが……望む存在(もの)……?」



フェイトはその言葉を聞き俯いた。

――――フェイトにはなんとなく分かっていた、なのはが唯一つ望んでいるものが――――なぜなら、自分もそれを、その位置を少しずつ欲しくなっていたから。

だから、フェイトにとっては次の言葉も予測できる範疇だった。



「だから、私にとっては獅堂光も敵――――絶対に許せない――――許さない、敵」

「――――光も!?」



光――――そう呼んだ瞬間、なのはの中から殺意と悪意が漆黒の魔力となって零れ出た。



「――――そうだよッ! 私は他には要らないッ! 何もいらないッ! おにーちゃんさえ、私を見てくれればッ!!!!!」



――――俺が、見てくれれば……?

俺は、これでもなのはをずっと見ていたつもりだった。

それでは、足りなかったのだろうか――――?

――――俺は気付いていなかった、なのはと俺の認識には大きく差があることを、兄妹だから、という固定概念がそこに行き着くことを邪魔していたのかもしれない。

だから、俺は、気付けない……



「だから、おにーちゃんを私から奪う人は、家族だとしても、友達だとしても――――許さない」



なのははそう言うと、杖を構えてフェイトに向けた。

――――クッ! ともかく、今は考えている暇ではないか!!



「だからフェイト=テスタロッサ、あなたは死んで?」



漆黒に染まった魔力弾が同様に闇色に染まったレイジングハートから放たれた――――
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  1. 2008/06/16(月) 15:21:01|
  2. 魔法騎士高町恭也~リリカル~
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
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コメント

返信

>綾さん
楽しんでいただけたようで幸いです。
なのは編では、なのはの心情の吐露を目的としているので、とりあえずうまくいってるかなぁ・・・と思っています。
この事態は解決・・・・するのでしょうか(苦笑
そして、この戦いの本当の理由は・・・?
では、次回もよろしくお願いします。
  1. 2008/06/20(金) 00:54:40 |
  2. URL |
  3. 魔龍 銀 #XUMGBeQY
  4. [ 編集]

楽しく読ませて頂きました。
この事態がどのような結末を迎えるのか。
執筆頑張って下さい。

次も待ってます。
  1. 2008/06/18(水) 22:05:00 |
  2. URL |
  3. 綾 #-
  4. [ 編集]

返信

>クローバーハートさん
・・・・いや、闇なのは前から決まっていたんですけどね・・・・でも、どうしてこんなにヤンデレになったんだろう・・・・?
元に戻るか戻らないか・・・・それはこの戦いの最後に・・・・!
次回も是非ご覧ください。 そして、意外な結末にたどり着くかもしれません。

ではー
  1. 2008/06/18(水) 01:15:48 |
  2. URL |
  3. 魔龍 銀 #XUMGBeQY
  4. [ 編集]

今回もとっても面白かったです

今回も楽しく読ませてもらいました

なのはがヤンデレになってる!!いや前からかw
恭也達はなのはを元に?戻すことができるのか楽しみです。

それでわ次の話も楽しみに待ってます><

  1. 2008/06/17(火) 09:33:43 |
  2. URL |
  3. クローバーハート #pamUQ3n2
  4. [ 編集]

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Author:魔龍 銀
とりあえずいつもボコられている。
けどすぐに復活する、流れのSS作家(笑)
カードゲームとか大好き。
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