始まりという名の終わり

魔龍 銀が同名だけど同じ名前の主人公を困らせるサイト…の、はず? 最近は恭也を困らせてるなぁ……(ちょっw

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魔法騎士高町恭也~リリカル~ 第十二話-1


静かな光が少女を包み込む。

暖かなその温もりは、少女の心をとろかせんとばかりに、穏やかに包み込んでいた。

水泡に包み込まれ、一糸纏わぬ少女は穏やかに心を眠らせていた。

それは深く、深く、そして甘い眠りであった。

光は、少女を眠りに包み込み、少女はそれに身を任せていた。

しかし、その穏やかな光のなかに一筋の影が差し込んだ――――そして、影は穏やかに少女を呼ぶ。



――――なのは。



――――と。

少女の、なのはの瞳が僅かに開く。

それは、少女にとって何よりもかけがえのない人の声だ。



「おに……い、ちゃん……?」



うつらうつらとする頭に鞭を打ち、なのはは瞳を開く。

穏やかな光はそれでもなのはを包み込もうとしていた。

だが、なのはの意思が頑なにそれを拒んだ。

時間を負うごとになのはの意識は覚醒していく、そして、なのはの瞳がしっかりと開かれた――――



















「――――ちさん、高町さん!」

「……ほえ?」



なのはは、誰かに呼ばれ瞳を開けた。

ぼーとした思考の中、自分を呼んでいる人の姿を無意識に探した。

ここは自分が通っている、聖祥の教室である。 突っ伏していた頭は重く、気分もあまりよくなかった。

そして、なのははまだ眠気の取れない頭の中で、その人の姿を探し当てた。 それは、なのはの担任である先生だった。

なのはの頭の中が少しずつ、普段の思考能力を取り戻してくる。

――――今、授業中……?

辺りを見回せば、なのははクラス全体の注目になっていることに気づいた。 カッと頬が真っ赤に染まる。



(――――もしかしてなのはは、居眠りしてたの……?)



そして、その思考を肯定するように担任の教師から、言葉が放たれた。



「珍しいですね、高町さんが居眠りをするなんて……それも、呼ばれるまで完全に気づかなかったようですし」

「あう……ごめんなさい」



なのはは素直に頭を下げた、どう考えても自分が悪いからだ。

しかし、教師はその様子を見てもいぶかしげだった。

なのはは、成績も良い方だし、とてもがんばる子だ。 それは、偶然とはいえ5年間担任をやっている先生はよく知っていた。 だからこそ、居眠りをするのには理由があるのだろうと先生は考えていた。

そして、よくよく見てみれば、なのはの顔色が余り良くない事がすぐにわかった。

先生は、思わず溜め息を吐く。

この子は、相も変わらず無茶をするらしい。



「……保険委員の子……確か、あなたでしたね」

「はい」



先生の言葉に、一人の生徒が手を上げた。

彼女は、それを確認すると、なのはを一瞬見てから言う。



「高町さんを、保健室へ連れて行ってください」

「! 先生、私は大丈夫です」

「顔色が悪いですし、居眠りをするほど体調が悪いのでしょう? おとなしく、保健室で休んでいなさい」



なのははそう言われて黙ってしまう。

実際体調は悪いし、居眠りまでしてしまっていた。 大丈夫といっても、顔色の悪さは隠せない。

なのはは、仕方がないので立ち上がると、保険委員の子供に連れられて行った。



「……………」「……………」



そして、それをじっと見つめていた視線には、体調の悪い彼女は気づけなかった。



















一方、その頃……

高町恭也はフェイト=テスタロッサや獅堂光と共に、森を歩いていた。

目的は当然、先日起こった事件に関してのことだ。

この辺りには、かなり濃い魔力が残留しており、それが先日の戦闘の激しさを物語っていた。

それを見たフェイトは、ずきりと僅かに心が痛むのを感じた。

アルフや光、それに恭也に気付かれないように、こっそりとフェイトは恭也を見た。

恭也の体には、見えてはいないが疲労だけではなくいくつもの傷が昨日の戦闘で刻まれていた。



(それは――――私を守るための、傷。)



ひどい申し訳なさと共に、ずくんと何かが蠢くが、それは少女の中では形にはならなかった。



「どうしたんだい、フェイト? 恭也を見て」

「っ……! な、なんでもないよ、アルフ。 それよりも、恭也さん」

「……あぁ、俺と光、それになのはとフェイトに、アルフとユーノの魔力は感じられるな」



恭也の言った言葉に、フェイトは頷いた。

強力な魔力の残留の中には、確かに先程挙げられたメンバーの魔力が色濃く残っていた。 特に強かったのは、フェイトと恭也のものだが、それは今は関係ない。

そう、このメンバーの魔力は完全な形で残っていた。 そう、このメンバーは。

それを肯定するように、恭也は口を開いた。



「だが、それ以外の存在も居たのに、感じられたのはこのメンバーだけ、か。 不自然すぎるな」

「……私達以外も居たはずなのに、なんで魔力が残っていないんだ?」



光の口を滑って出たのは、ここに居る全員の疑問であった。

そう、恭也・なのは・フェイト・アルフ・ユーノ・光――――それ以外にも、ノヴァとフェイトを操ったものの魔力は残ってしかるべきなのだ。

特に、フェイトを操った存在はフェイトを通してとはいえ、強大な魔力を使用していたのだ。 いくらなんでも残留していないほうがおかしい。

そこまで思考が沈みかけたとき、恭也の中で強い警報が鳴り始めた。

恭也の中の、第六感が何かを告げているのだ。

そして、同時に感じる少量の魔力……!



「散れッ!!!」

『――――ッ!!!』



恭也は声と共に、一気に後ろに飛び騎士甲冑を装着する。

一歩遅れはするが、光、そして次にフェイトとアルフが即座に後方へと飛びずさり甲冑を、バリアジャケットを装着する。

恭也は、このメンバーの中で――――いや、魔法騎士達の中ですら、その気配を読む力はダントツだった、それ故に、隠蔽された魔力にすら気付けたのだ。

全員が飛び退いた後に放たれたのは、バインド魔法だった。 しかし、放たれたその時にはそこにはすでに誰も居ない。



「何者だ」



静かに、だが、よく通る声で恭也は中空を睨み付けながら言った。

恭也の視線を追うように、少女達もそれぞれ中空を見上げる。

拘束魔法とはいえ、いきなり放ってきたのだ、敵とも考えられる。

中空に居たのは、黒いバリアジャケットに身を包み込んだ少年だった。

首元まで包み込んだバリアジャケットに、手には杖を持っている。

少年は、恭也の方を見ると恭也と同様の漆黒の瞳を向け、静かに宣言した。



「僕は、時空管理局・執務官クロノ=ハラオウンだ」



少年――――クロノ=ハラオウンの言葉にフェイトとアルフは驚愕の表情を浮かべた。
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  1. 2008/02/07(木) 23:32:07|
  2. 魔法騎士高町恭也~リリカル~
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:3
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コメント

お待たせしましたー

>クローバーハートさん
なのはが体調不良なのは、基本的に前日の疲れのため本編には余り関係……直接はしません。
なのはがプレシアサイドにつくことは……ないですね、むしろ以外な位置に行くのはプレシアかも?
クロノは……まぁ、本当にようやっと出てきました。何気にやっと、本編だとフェイト戦の二話前まで来ました。

>綾さん
意思と心で作り上げる魔法は非常に強力です。更に言えば、本人達は属性に特化しています。
クロノは……微妙ですねぇ……海と風とかもまだ出張っていませんし、それにこれ以降の戦いは今のなのはたちではきついです。 何せ闇の書に無印で特攻かけるようなものなんで。
ちなみにヒントは「フェイトが一回だけおかれた状況」です。

これから非常に心理描写に偏っていくでしょうが……が、がんばらなければ……
  1. 2008/02/29(金) 22:39:05 |
  2. URL |
  3. 魔龍 銀 #XUMGBeQY
  4. [ 編集]

待ってました~

なのはが今後どのように動くか見物です。
果たしてクロノは活躍出来るのでしょうか?
あと、やっぱり意志と心が左右するセフィーロの魔法はかなり強力な部類になるんでしょうか?

では次回を楽しみにして待ってます。
  1. 2008/02/08(金) 19:06:34 |
  2. URL |
  3. 綾 #-
  4. [ 編集]

お帰りなさ~いw (ぇ

魔法騎士高町恭也第12話ー1楽しく読ませてもらいましたぁ

なのはが体調不良?なのか分かりませんがこれからの展開に関係ありそうですね。
そしてクロノついに?登場なのはがいないからなのはがプレシアサイドについたら面白そうですねw

それでわ次の話も楽しみに待ってます><

  1. 2008/02/08(金) 09:12:02 |
  2. URL |
  3. クローバーハート #pamUQ3n2
  4. [ 編集]

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魔龍 銀

Author:魔龍 銀
とりあえずいつもボコられている。
けどすぐに復活する、流れのSS作家(笑)
カードゲームとか大好き。
同じ名前の主人公が居るけど作者とは別人。

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