始まりという名の終わり

魔龍 銀が同名だけど同じ名前の主人公を困らせるサイト…の、はず? 最近は恭也を困らせてるなぁ……(ちょっw

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魔法騎士高町恭也~リリカル~ 第十一話-5


朝――――と、呼ぶに微妙になった時間を俺達は過ごしていた。

流石に、本日はなのはを含む何人の人間に学校へ行く事を禁じられた。

俺自身も、ある程度魔法で治療したとはいえ、動けなくなる寸前まで追い詰められた今日、流石に学校へと行こうとは思わなかった。

とりあえず、なのはにはあの後俺と同じように休むように良い含めようとしたが、なのは自身がそれを拒み、学校へと向かった。

――――まぁ、確かになのは自身には対したダメージはない。 あっても、少しだけダルイ程度だろう。

その為、現在家にいるのは俺とフェイトと光とアルフとユーノくんだった。

ある意味においては、非常に都合のいい面子だった。

その為に、俺達はまず現状確認をする為に、居間に集まっていた。



「……と、言うわけなんです」

「そうだったのか……」



フェイトの言葉に、光は神妙に頷いた。

今現在、フェイトが何故この世界に来たのかを話しているところだった。

しかし、話を聞けば聞くほど妙である。

――――プレシア=テスタロッサ。 おそらく、今回の一件に深くかかわっている人物だ。 何の為に、ジュエルシードを集めているのかは、集めさせられているフェイトにも不明らしい。

それは、フェイトについてきた同行者であるアルフも同様であった。

フェイトの言葉を、アルフが補足する。



「それに、あのクソババア……もとい、プレシアは失敗した時にフェイトを――――」



その後は、聞かなくても分かった。

フェイトのバリアジャケットの下――――と、言っても肩の部分だが――――には、鞭で打たれた傷があった。 当初は、怪我の後かと思っていたのだが……まさか、自分の娘を鞭打つほどの外道――――なの、か?

しかし、それだと、先のフェイトの話とは随分と食い違う。

何か、見落としているんじゃないのか?

全員が沈黙しているところを見ると、皆一様に同意権らしい。

しばしの黙考の後、俺はその沈黙を破る。



「まぁ、フェイトの件は―――ーすまないが今は置いておこう。 それよりも……奴ら、だな」



全員が俺の言葉に頷いた。

――――そう、奴ら、ノヴァ達の事だ。

現在は姿を隠しているプレシアよりもはっきりとした脅威だ。

実際、その為にここに居るメンバーは集まっていると言っても過言ではない。

素直に言えば――――ジュエルシードだけならば、ここに居るメンバー全く問題がない。 いや、下手をすればもう既にこの件は片がついているだろう。

それが、片付かないのは――――奴ら、謎の集団だけだ。

分かっている事は本当に少ない。

1:狙いは俺と光。

2:なぜかジュエルシードを所持し、しかも使い方を知っている事。

3:光の記憶をフェイトが見ていることから、光とかかわり深い‘かも’しれない事。

4:ノヴァという少女と、姉、そしてお母様と呼ばれる存在が、最低でも存在する事。

――――それ位である。

現状において、奴らの正体は一切不明だということだ。



「敵の正体に関しては、全く何も分かってないじゃないか」

「見も蓋もない……」



アルフが囁いた言葉に、ユーノ君が失笑交じりに答えた。

その、失笑を受け、俺もまた苦笑してしまう。

フェイトが、アルフを咎めているが、まぁ、事実なので仕方がない。



「ともあれ、これからどう行動するんですか?」

「――――ああ。 とりあえずは、残りのジュエルシード回収する。



21あるジュエルシードも、残りは5つとかなり減った。

まずは、これを回収する事が先決だろうだろう、が。

問題が一つあった。



「既に回収されている可能性があるな……」

「あぁ……」



光の言葉に、一同は頷いた。

そう、プレシアはともかく、奴等――――ノヴァの居る集団は、人知れずジュエルシードを回収していた。

だから、既に回収されているという可能性は、かなり高いと考えるべきだろう。

事実、今日から数日、一切ジュエルシードは動きを見せないのだから。



「……あ、恭也さん、そろそろお時間ですよ」

「む……? そうか、もうそんな時間か」



いつの間にか、11時を周る時間になっていて。

現在家に暮らしている人間全員から、病院へ行って来いという指令が出ているので、俺は気だるい体を起こした。

俺の体は現在、魔力と体力が著しく減退していた。

実際問題、傷は癒えているのだが……やはり、先日の戦いは心身ともに疲れきってしまったらしい……これは、フィリス先生が恐ろしいな。



「……行ってくる」

「おきおつけて」

「兄様、いってらっしゃい」

「「いってらっしゃい」」



俺は、僅かに顔色を蒼ざめさせながらも、自宅を後にした。



















自宅を後にした後、俺は真っ直ぐに病院へと向かっていた。

流石に、今日まで通院を誤魔化す気はない――――気は、非常に重いが。

ああ……なんでだろう、病院がゴゴゴ……って、音を立てているように見える。

いつものように、待合室で待っていると、そこに見知った少女の顔を見つけた。

あどけない顔立ちで、なのは達と同じくらいのその少女は――――



「はやて?」

「あ! 恭にぃ!」



ぱぁ、と向日葵のような笑顔を浮かべるとはやては、車椅子でこちらに移動してきた。

まるで、子犬のようである。

俺は、苦笑しながらはやてを迎えた。



「体は大丈夫か、はやて?」

「あはははは、足以外は大丈夫ですよー」



彼女は少しだけ足をさすると、僅かに表情に影を落とした。

彼女の体は、足――――下半身を除けば、健康体と変わらないらしい。 しかも、足が動かない理由は一切不明のようだ。

だが、俺が聞きたいのはそれだけではない。



「何か、‘変な事’はなかったか?」

「変な事? 大丈夫ですよー……そんなことあらへんです」



そう、あの日、ジュエルシードに取り浸かれた時のことを、言っていた。

どうやら、はやての中では完全に‘夢’として処理されているようだ。

はやてに気付かれないように、安堵の吐息を漏らすと、いつものように彼女と他愛のない会話を始めた。




















ドクン、ドクンと心臓が高鳴る。

それはあの日を彷彿させるが、そんなレベルの問題ではない事は良くわかっていた。

フェイトと戦った時とも、微妙に似ている鼓動だが、決定的に違うのは、俺に待ち受けているのは、絶対の敗北だという事だけだ。

戦えば勝つ、それが、御神だが勝てぬ相手もいる。

いや、そもそも相手は戦いの舞台に上がっていない。 だから、戦いようがないのだ。



「ふふふふふ……恭也く~ん?」

「は、はい。 何でしょうか、フィリス先生」



体に触れて、いぶかしげに思ったのかレントゲンを取り、そして、その結果を怖いくらいに笑顔で見つめているフィリス先生。

額には青筋がたっているのがとても恐ろしい。



「これは、どういうつもりですかっ!!!!」



そして、一括の後には涙目になりながらも怒りの表情が待ち構えていた。

――――だから、尚、心が痛む。

突きつけられたレントゲンの各部位には、所々に骨に皹が入っていた。 実際、昨日の時点ではアバラもいくつかやられていたし、手だって感覚がなかった。



「こんな怪我を―――― 一体どうして!? いえ! なんで、昨日の時点で教えてくれなかったんですか!? そんなに――――そんなに、私は頼りないですか……?!」

「違います」



俺は、瞳を閉じ、そう答えた。

それは違う、それだけは絶対に否定しなくてはいけない。 俺は、この目の前に居る、小さな医師に絶対的な信頼を置いている。 だからこそ、その言葉だけは絶対に否定しなければいけない。



「……すみません、本当は昨日のうちに来なければ行けなかったんですけど。 いけませんでした」

「……いけ、なかった?」


そこまで言いかけて、気付いたのだろう。

俺の顔色を見て、疲労の色が濃い事を。

――――つまり、魔法で治せる限界の範囲まで治している事を。



「――――まさか」

「……………」



フィリス先生は、この年齢できちんとした医者をしているほど優秀だ。

だからこそ察したのだろう。

これから、自宅の人間も世話になるだろうし――――話せる事は話しておくべきだろう。



「……すいません、フィリス先生。 お話します」



俺は、語れる部分を全て語る。

少々長い話になるが、今はそんな事を言っている暇ではなかった。



「そんな、事が――――」

「はい、ですからもしかしたら、かなり酷い傷を負う可能性も在ります」

「……………」



フィリス先生は、瞳を閉じて黙って聞いていた。

その瞳が、開かれた。

そこにあるのは、決意だった。



「恭也君、約束してください」

「……はい」

「必ず、生きて帰ってきてください」



フィリス先生の真剣なその言葉に、俺は自らの瞳に決意を宿し、誓う。



「はい、勿論です」
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  1. 2007/11/29(木) 14:33:56|
  2. 魔法騎士高町恭也~リリカル~
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:3
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コメント

レス返し~

>クローバーハートさん
まぁ、最後の閑話休題ですね。 この11話と12話の前の辺りまでがゆったりとする最後のチャンスですから。
ノヴァ達のジュエルシード集め……その目的は……当然ですが、明かせません(苦笑

>綾さん
原作陣営も、これからちょこちょこ出てきます。
フィリス先生は……う~ん、まぁ、割と高感度が高いとだけw
魔神は……無印では無理とだけ。

では、感想ありがとうございました。
  1. 2007/12/01(土) 19:48:32 |
  2. URL |
  3. 魔龍 銀 #XUMGBeQY
  4. [ 編集]

待ってました。
面白かったです、フィリス先生が以外な伏兵みたいな感じで・・・?
あと、やっぱり魔神が出てきたらパワーバランス崩れちゃうかな・・・個人的にはかなり好きなので、出して欲しいとか考えちゃいます。

次も楽しみにしています。

  1. 2007/12/01(土) 10:55:14 |
  2. URL |
  3. 綾 #-
  4. [ 編集]

楽しく読ませてもらいましたww

魔法騎士高町恭也11話ー5楽しく読ませてもらいました

今回は恭也が病院に逝く? 話ですかとっても面白かったです、あとはやてにも何の影響は無かったみたいなのでよかったです。
それにノヴァ達が何の目的があってジュエルシードを集めてるのか気になりますね。

それでわ次の話も楽しみに待っています><

  1. 2007/11/29(木) 16:33:29 |
  2. URL |
  3. クローバーハート #pamUQ3n2
  4. [ 編集]

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魔龍 銀

Author:魔龍 銀
とりあえずいつもボコられている。
けどすぐに復活する、流れのSS作家(笑)
カードゲームとか大好き。
同じ名前の主人公が居るけど作者とは別人。

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