始まりという名の終わり

魔龍 銀が同名だけど同じ名前の主人公を困らせるサイト…の、はず? 最近は恭也を困らせてるなぁ……(ちょっw

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魔法騎士高町恭也~リリカル~ 第十話-3


「……うっ……」



体に走る鈍い痛みを感じて、俺は起き上がった。

――――視界の先には、赤色に染まる木々が見えた。

ぼんやりとする頭でそちらを見ると、視界に一人の少女が映った。 赤いおさげの髪を持つ少女――――光だ。

ぼんやりとする頭の中で、野宿をしていたんだっけ? と、考える。

いや、そもそもモコナハウス(仮称)があるから、外で野宿する必要は――――?

そこまで考えて、頭の中が急速に目覚め始める。

そして、急速に俺は色々と思い出し始めた。

フェイトのこと、なのはのこと――――そして、光のこと。



「……うぅん」



ふといきなり声が聞こえた、その声につられて横を見るとなのはがいた。

――――いかんな、なのはの気配を感じられないほどに消耗しているのか。

手を開いたり閉じたりして、体調を確かめる、ぎこちなくではあるがとりあえず動くのに多少支障は出るがそこまで問題になるほどではなかった。

だから、とりあえず光に話を聞く事にした。



「……光」

「! 恭也兄様、起きたのか!?」



俺の呼びかけの声が聞こえたのだろうに、光は慌てて駆け寄ってきた。

体を動かすと、僅かに鈍い痛みが走るが、何とか動くようだ。

光は、俺のその様子を見て、少しだけ安堵した。



「良かった……兄様……本当に良かった……!」

「……すまない」



体に走る痛みに苦戦しながらも、光に言葉を返した。

光は、俺の言葉を受けるとこっちをじっと見てきた。

目には僅かに涙が溜まっていて、その瞳には少しだけ……怒りが合った。



「兄様……私が、もう少し早ければ……」

「よせ、光。 もしも、はない。 それは――――かつて学んだだろう?」

「……でもっ!」



第一、それを言うのならば、俺がこういう事態に巻き込まれた時点で連絡を入れるべきだったのだ。 最も、この事態に遭遇したときには、ここまで大きなことになるとは思ってもいなかったが。

このままでは、光も俺も堂々めぐりを繰り返してしまうという事は、経験上良くわかっていた。 だからこそ、ここで俺も光も黙り込んでしまう。

ならば――――



「光、結局どうなったんだ?」



話題を変える事にした。



「え、あ、うん。 さっきのあの女の子は――――撤退したよ」

「――――撃退、ではなく撤退、か……」



光の言葉をかみ締める。 実質的な、こちらの敗北である。

フェイトというイレギュラーがあって、力をかなり消費していたとはいえ、あの体たらくはいけない……

かなり平和ボケでもしてしまったのだろう。

これは、鍛錬をし直さないといけないな。

む……そう言えば。



「フェイト達は無事か?」

「それは――――」

「……あぁ、あんたのおかげで無事だよ、恭也」



返ってきた声は、光のいるところよりも後方だった。

光の後ろに目をやると、そこには苦笑気味な表情のアルフがフェイトを寄りかからせていた。

気配があったのでさほど心配はしていかったが、先ほどの戦闘後、何かあったかもしれないから一応聞いておいたのだ。

光の後ろで、アルフは微笑んだ。



「……ありがとう、恭也。 おかげで助かったよ、本当に……」

「――――ああ、礼はいい。 フェイトは俺にとっても友人だからな、助けるのは当たり前だろう?」



俺の言葉を受けたアルフは驚いたような表情をした。

だが、その顔はすぐに満面の笑みに変化した。

――――そう、これだ。 俺は、この瞬間が好きだ。

誰かがこうやって、笑顔になる瞬間がとっても好きだ。



「兄様、さっきの話なんだけど……」

「む?」

「実は、あの子について気になる事があるんだ」



唐突に、光が話を元に戻す。

――――光が、こういう話の切り替え方をするのは珍しい、つまり、よっぽど気になっている事なのだろう。

俺とアルフは、一瞬顔を見合わせると、眠っている二人の少女を起こさないようにしながら、話を聞く体勢を整えた。

その様子を見て、光は言葉をつむいだ。



「実は――――あの子――――ノヴァは、私の事を知っているみたいなんだ」

「――――ええ!?」

「……どういうことなんだ?」



アルフの驚きの声を聞きながらも、俺は内心の動揺を隠して思考をして行く。

思えば、あの少女は俺の事を不自然なまでに知っていた。 特に、この世界の人間にとっては理解できないであろう、異世界セフィーロにまでその知識は及んでいた。

それは――――ひどく奇妙な事であった。



「ノヴァが言っていたんだ、‘やっと会えたね’って」

「……やっと、だと?」

「うん……」



俺の言葉にコクリと頷く。

‘やっと会えたね’、か……つまり、光をここにつれてこさせる事が目的だったという事か?

いや、目的の一つだったのか?

アルフもまた、その言葉を聞き、思考しているようだ。



「……そーいえば、あのノヴァって子もあんたと全く同じ魔法を使ってたね。 この世界では結構、普及している魔法なのか?」

「…………それは」

「いや、違う――――むしろ、使える人間は私しかいないはずなんだ」



俺のその言葉をさえぎって、光は答えた。

光の言葉のように、この世界――――いや、セフィーロにおいてもあの魔法を使えるのは、魔法騎士の一人である獅堂光だけだ。

それは、俺も疑問に思っていた事だった。

俺も、光ると同じ魔法を使えるが、俺の属性に染め上げられているため、炎の矢は赤い炎ではなく、黒い炎が出る、あの魔法は正真正銘光のみの魔法だ。

だからこそ、あのノヴァという少女の異常性が目立つ。



「さて、と……」



ここまで考えたところで思考を打ち切る。

とりあえず、もう一つ急務でやらなければいけないことがある。



「とりあえず、自宅に戻るぞ。 かーさん達も心配しているだろうしな」

「だけど、あんた、その格好じゃまずいんじゃないか?」

「ん? ああ、これか……」



俺は、甲冑を腕のマジックアームに格納する。

その瞬間、服装は一瞬で元に戻る。

傷は残っているが、俺の服の丈の長さのおかげでほとんど隠れていた。

睡眠をとり、魔力で積極的に傷を治しているせいか、体のだるさを感じてもとりあえず、なんとか支障がない程度には動けるようになっていた。



「じゃあ、あたしらも戻るとするか……」

「それなんだがアルフ。 今回の一件を踏まえてのことなんだが……一時的に家に来ないか?」

「……えええ!?」



一応、理由を説明すれば、フェイトが気絶しているし、何よりもやはり、いつあの少女の襲撃があるかわらかないのだ。

さすがに、今回の一件もあり、今すぐに彼女達を単独で行動させるというのは気が引ける。

見たところ、光と俺以外ではあの少女に対抗できるか怪しい。

それに、だ。 あの少女ノヴァという少女の言動から考えて、まだノヴァと同等かそれ以上の存在がバックにいる可能性が高い。



「けど、フェイトがなんていうか……」

「……私なら構わないよ、アルフ」

「フェイト!? 起きたのかい!?」



アルフの言葉を遮って放たれた言葉に、アルフは自分の腕の中の少女を見た。

フェイトは、アルフの腕の中から抜けるとありがとうと感謝の言葉を彼女に言い、立ち上がった。



「大丈夫か?」

「……はい、私は大丈夫です。 ご迷惑をおかけしました、恭也さん……それに、獅堂 光、さん」

「いや……ん? 光のことを知っているのか?」



光の方へと視線を移すが、光は頭を振った。

――――どうやら、光は彼女の事を知らないらしい。

その様子に、こちらの様子を悟ったのか、フェイトは少しだけあせったような表情を見せた。



「あの、実は、先程私が操られている時に……多分、ですけど。 光さんの記憶を見たんです」

「……私、の?」

「はい」



フェイトが俺達の言葉を受けて、操られている時に見た光景を俺達に説明する。

――――それは驚くべき事に、全くもって正確に俺達がしてきた旅をそのままであった。

しかも、光しか知らないような事も多々説明の中には入っていた。 何せ、おれ自身も全く知らないような事もあるが、光の様子を見ている限り、それは間違えなく光が体験したことのようだからだ。

しかし、それを聞けば当然疑問に思う事が出てくる。

それは、何故光の記憶なのか、という事だ。

フェイトにも尋ねてみるが、彼女は頭を振り、理由は分かりません、と、答えた。



「とにもかくにも、問題は山積みという事、か」



なのはを自分の腕の中に抱き上げると、俺は立ち上がった。

それと同時に、光は火を消しにかかる。

全員の準備が終わり、俺達は頷きあうと自宅へと向かった。



















しかし、俺は知らない。



「おに……-ちゃ……ん」



一人の少女中で、闇が胎動し始めている事に。

――――それが、後々に大きな後悔となってしまうことに……
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  1. 2007/08/29(水) 21:26:48|
  2. 魔法騎士高町恭也~リリカル~
  3. | トラックバック:1
  4. | コメント:2
<<魔法騎士高町恭也~リリカル~ 第十一話-1 | ホーム | コメント返し――――あれ、どれだけ返せばいいんだろ?(汗>>

コメント

DW三次も待ってるんで、頑張ってください
  1. 2007/09/13(木) 22:05:15 |
  2. URL |
  3. #-
  4. [ 編集]

久しぶりの更新だぁ~w

魔法騎士高町恭也10-3話読みましたぁ
今回もとっても面白かったです、フェイトとアルフが高町家に住むみたいだしどうなるか楽しみです、
そしてなのはがどうなるのかとっても気になります。ドキドキワクワクしながら次回を待ってます。

それでわ次回作も楽しみに待ってます。
  1. 2007/08/30(木) 08:54:31 |
  2. URL |
  3. クローバーハート #-
  4. [ 編集]

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セフィーロ2.0 20エクシモ1オナ無事故車

ボディタイプ【4ドアセダン】ドア数【4ドア】年式【平成8年式】走行距離【81,715キロ】ミッション【4AT】色【ダークブルー】車検【2年付】排気量【2,000cc】修復暦【無】装備備考【備考】・・日産セフィーロ(A31型)・枠連2点競馬予想会社 9/2(日)新潟・午前中で・新潟
  1. 2007/09/08(土) 05:50:11 |
  2. セフィーロへの思い

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魔龍 銀

Author:魔龍 銀
とりあえずいつもボコられている。
けどすぐに復活する、流れのSS作家(笑)
カードゲームとか大好き。
同じ名前の主人公が居るけど作者とは別人。

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