始まりという名の終わり

魔龍 銀が同名だけど同じ名前の主人公を困らせるサイト…の、はず? 最近は恭也を困らせてるなぁ……(ちょっw

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魔法騎士高町恭也~リリカル~ 第十話-2


放たれた桃色の光弾は、まごう事なき殺意を持って少女に襲い掛かった。

光弾と同じ色の髪を持つ少女は、口元に笑みを浮かべると、まるで壊れた人形のように哄笑を上げながら光弾をその手に持った刃で断ち切る。



(――――なのは!?)



憎悪に染まる目を見て、光はいけないと焦った。



(駄目だ、あれは、駄目だ!!)

「駄目だーーー!! なのはぁぁぁ!!!」



心の中だけでは収まらず、言葉にして出たその声は、なのはには届かない。

今のなのはには少女しか見えて、いない――――

光は強く歯がゆく思う、そのなのはのその様子を見て。

なのはは、光弾を作り続け、それを放っている。



「そんなものなのぉ? もぅ、こんなのじゃあ、遊びにもならないよっ!!!」



持っていた片方の刃が、少女の叫びとともに投げられる。

空間と光弾を切り裂いて迫るそれに、なのはは慌てて回避行動に移る。



「くっ……!」

「遅いよッ!!」



少女は、今まで刃を握っていた方を上空へとかざす。

かざされた左手から、赤い紅い炎が灯りそれは少女の腕を侵食した。




(まずいっ!!)



直感で光はそれがやばいと判断する。

慌てて我に返ると、光は即座になのはの前方へと走り始めた。

それと同時に、炎が少女の腕へと収束しきる。

そして、光の耳に聞こえたのは彼女にとっては最も馴染み深い魔法だった。



「炎の――――矢ァッ!!」

「!!!!!」



光の目が見開かれる、それはなぜならそれは彼女が最も使用し、最も得意とする魔法の一つだからだ。

‘炎の矢’――――光が異世界セフィーロにおいて最初に覚えた魔法である。

収束率、魔法のスピード、威力ともにバランスよく魔法としての錬度も彼女の操る‘赤い稲妻’に比べて良い。

赤い稲妻は威力・スピードはあるが収束率が‘炎の矢’に比べて劣る。

――――そして、何よりも‘マジックナイト’たる彼女の魔法であるという事であろう。 それは、つまり同じ魔法が使える人間はいないという事だ。

他の魔法かとも考えたが、収束パターンに魔法効率もあわせて、どれもこれも光の使う‘炎の矢’と同じものだった。



「!!!!!」

「終わりだよッ!!」



放たれた‘炎の矢’はなのはへと向かう。

レイジングハートがプロテクションを張るだろうが、それではけして持たないだろう。

案の定、プロテクションはあっさりと砕け散った。

なのはの体が、完全に硬直する。

――――レイジングハートのような、強力なデバイスがあるとはいえ、高町なのはという少女は、先日まではただの少女だったのだ。 こういうときに、戦闘経験の差が大きく出る。

このままいけば、なのははこの赤い炎の矢に焼き尽くされ命を終わらせるだろう。

――――だが。



「ハァァァァァァァァァッ!!!!」



無論、そんな事はさせるかと光が‘炎の矢’に刃を撃ち付け粉砕する。

呆然と目を見開くなのはに、光は静かに語りかける。



「大丈夫か、なのは」

「う、うん……ありがとう、ございます……」



俯いて言葉を返すなのは、後ろを振り向いていない光にはその表情は読み取れなかった。

にらめつけるようにして、少女を見据えると、少女はどこかつまらなそうな表情をしていた。



(……どうする? 後ろになのはがいる状態で、魔法合戦になるのは明らかに不利だ。 せめて、接近戦に持ち込めれば――――)

「……やーめた」



突然、そう、突然目の前にいる少女はそう言った。

その、突然の言葉に光は一瞬完全に固まってしまう。



「な、なに……?」

「だって、つまらないんだもん、せっかく光と会えたって言うのに邪魔が入るし。 恭也は手に入らないし。 今日はもう、帰る」



だだっこのようなその言葉に、光は一瞬言葉を忘れて呆然としてしまった。

後ろを向いた少女に、光は慌てて言葉をかける。



「ま、待て!!」

「あはは……♪ 光、今度はもっとゆっくりじっくりと会えるようにするね。 すっごく手の込んだショーを用意するからね♪」



踊るように跳ねながら、少女はそう言った。

その大きな瞳は、無邪気に笑う。



「今度は恭也も貰って行くね。 私知っているんだよ? 光は恭也が大好きなんだよね? だから――――全部、奪ってあげる」

「お前はっ……!!」



光がその言葉に愕然としている間に、少女の姿が薄れ始める。

慌てて、怒声を上げ引き止めようともするもそれは全く持って意味がない言葉でしかなかった。

そして、最後に少女が囁いた、それは、どことなく甘い毒を秘めていた。



「私は、ノヴァ――――光の全部を奪う存在だよ? 覚えておいてね、ひ・か・る……♪」



その言葉を最後に、少女の姿が霞のように消えて行った……
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  1. 2007/08/14(火) 22:08:59|
  2. 魔法騎士高町恭也~リリカル~
  3. | トラックバック:1
  4. | コメント:1
<<コメント返し――――あれ、どれだけ返せばいいんだろ?(汗 | ホーム | 待たせたな! 帰ってきたぜッ!!!>>

コメント

今回も楽しく読ませてもらいましたw

魔法騎士高町恭也23話ー2読みました。
やっぱりなのはは勝てませんねぇw(当たり前!)
そして光も相手が自分の魔法を使うとはおもはなかったようでビックリしてましたねw
あとフェイトが起きたらどんな反応するかとっても楽しみです。

それでわ次回作の更新を楽しみに待ってます。
  1. 2007/08/15(水) 05:07:49 |
  2. URL |
  3. クローバーハート #-
  4. [ 編集]

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セフィーロ2.0 20エクシモ1オナ無事故車

ボディタイプ【4ドアセダン】ドア数【4ドア】年式【平成8年式】走行距離【81,715キロ】ミッション【4AT】色【ダークブルー】車検【2年付】排気量【2,000cc】修復暦【無】装備備考【備考】・ホットストック:トヨタがしっかり、46月期純利益は前年比32%増・ 日産セフィー
  1. 2007/08/17(金) 13:56:49 |
  2. セフィーロがいっぱい

プロフィール

魔龍 銀

Author:魔龍 銀
とりあえずいつもボコられている。
けどすぐに復活する、流れのSS作家(笑)
カードゲームとか大好き。
同じ名前の主人公が居るけど作者とは別人。

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